劇団四季ディズニーミュージカル「アナと雪の女王」アニメーションの感動を舞台で!あらすじ・魅力を紹介

2023年1月4日

アナと雪の女王
アナと雪の女王
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東京港区にあるJR東日本四季劇場[春]では、劇団四季のディズニーミュージカル「アナと雪の女王」が好評上演中です。

原作は、言わずと知れた人気ディズニー映画「アナと雪の女王」。
日本でも社会現象になるほどの一大ブームを巻き起こしたアナ雪の世界を、劇団四季の見事な表現力と技術によって見事に再現しています。

今回はミュージカル「アナと雪の女王」のあらすじと登場人物、魅力をご紹介していきますので、アナ雪ファンの方はぜひご覧ください♪

■「アナと雪の女王」のあらすじ

◆1幕

出典:劇団四季公式YouTubeチャンネル「shikicahannel」

アレンデール王国の幼い王女であるエルサとアナは、国民に愛される仲の良い姉妹。
姉のエルサには生まれつき氷を操る力があり、国王と王妃によってその力は家族以外の人には見せないようにと教えられてきました。
妹のアナはそんなエルサの秘密の魔法を「世界で一番美しい」と気に入っており、ある晩、アナはエルサにお願いして氷の魔法で雪だるまのオラフを作り出します。
しかし遊んでいる最中、エルサの魔法がアナの頭に命中。
両親が呼び寄せた山の隠れびと達に診てもらい、アナは魔法と魔法に関するすべての記憶を取り除くことで一命をとりとめました。
自分の力を恐れたエルサは隠れびとに「私の魔法も取り除いてほしい」と頼みますが、その力はエルサの一部であるために取り除けないと言われてしまいます。

それ以来王と王妃は、エルサが自分の力をコントロールできるまで城の門を閉ざすことに。
エルサも自室に閉じこもり、アナは今まで仲良しだった姉が突然遊んでくれなくなったことに寂しさを募らせます。
そんなある日、両親が乗った船が海で座礁し、二人は帰らぬ人となります。
国民は幼い王女が成人するときに女王として戴冠する時を待ち、エルサにはその運命が託されました。

数年後、エルサが女王として戴冠する日がやってきます。
長い間閉ざされていた城の門が開き、心を躍らせるアナ。
外に飛び出したアナは、サザンアイルズ国から来訪したハンス王子、氷を売っている山男のクリストフに出会います。

魔法の力を制御し、エルサは無事に戴冠式を終えてアレンデールの女王に即位しました。
久しぶりに妹のアナと会話を楽しみますが、アナの「いつもお城の門が開いていたらいいのに」という言葉を受け入れられず、アナと距離を取ってしまいます。
意気消沈のアナは広間でハンス王子と再会し、意気投合。
アナは出会った勢いでエルサにハンスとの結婚を報告しますが、エルサと口論になります。
感情が抑えられなくなったエルサは、大勢の人の前で氷の魔法を放ってしまいました。
「怪物」と言われたエルサは、城から逃げ出してしまいます。

夏のはずが、空は吹雪き、どんどん凍り付いていくアレンデール城。
アナはハンスに城を任せ、エルサを探しに行くことに。
途中でクリストフとスヴェン、エルサとの思い出が詰まった雪だるまのオラフと再会し、エルサがいるであろうノースマウンテンを目指します。
1人居場所がなくなったエルサは、ノースマウンテンで魔法の力を開放し、氷の城を築いて閉じこもり、誰も傷つけず、自分らしく生きられる道を見出すのでした。

◆2幕

出典:劇団四季公式Instagramアカウント(@gekidanshiki_official)

アナたちはワンダリング・オーケンで旅の支度を整え、ようやくノースマウンテンにたどり着きました。
城にいたエルサに見違える姿に、驚くアナ。
エルサの秘密を知り、ようやく姉妹として分かり合えると話すアナですが、エルサはアナを大切に思うあまり離れているべきだと主張します。
しかしアナからアレンデールがエルサの魔法で凍ってしまったと聞き、再び心を乱したエルサは魔法を放ち、それがアナの心臓に直撃。
エルサはクリストフにアナを託し、誰も傷つけないように氷の城からアナたちを吹き飛ばしてしまうのでした。
クリストフは育ての親である隠れびとのところにアナを連れていきアナを治してもらおうとしますが、心に刺さった氷は真実の愛を示す行動でしか取り除けません。
アナへの愛情を自覚したクリストフは、彼女を救うために婚約者のハンスの元へアナを返そうとします。
一方、ハンスもアナの身を案じてエルサの城にたどり着いていました。
しかしその中には、自分を殺そうとするウェーゼルトンとその部下も混ざっていたのです。

アナとエルサはそれぞれの危機を乗り越え、姉妹の絆と平和な王国を取り戻せるのでしょうか?

■「アナと雪の女王」の主な登場人物

アナと雪の女王 劇団四季
アナと雪の女王 劇団四季

◆アナ

アレンデールの第二王女。人懐っこくて明るい性格。
幼いころはエルサの魔法が大好きだったが、記憶をなくしたことで姉が自分を遠ざけるのは自分が何かをしたからだと思うようになってしまった。
愛に憧れがあり、素敵な人と恋に落ちるのを夢見ている。

◆エルサ

アレンデールの第一王女。成人して女王に即位する。
妹のアナのことが大好きで、両親の期待に応えられる立派な女王になろうと努力している家族思いの性格。
生まれつき氷を操る力を持っていて、幼いころに誤ってその力でアナを傷つけて以来、感情を表に出さず閉じこもってしまう。

◆オラフ

エルサとアナが幼いころに作った雪だるま。
本人曰く、オラフの半分はエルサに、もう半分はアナに似ている。
雪だるまなのに暑い夏に憧れていている。

◆クリストフ

アレンデールで氷を売っている山男。
トナカイのスヴェンが大好きで、相棒としていつも一緒に行動し、彼の心の声を代弁する。
昔は山の隠れびとに育てられた。
エルサの魔法で氷が売れなくなったことに困ってアナに協力するが、出会ったばかりのハンス王子と結婚しようとするアナに意見する。

◆ハンス

サザンアイルズ王国から来た王子。
12人の兄がいて、いつも兄に無視をされて育ったという。
同じく兄弟に対して孤独を抱えるアナと意気投合し、出会ったその日にプロポーズする。
アナが城を離れた後はアレンデール王国を任される。

◆アグナル王・イドゥーナ妃

アレンデールの王と王妃で、エルサとアナの両親。
母のイドゥーナ妃は魔法を使う民族ノーサルドラの出身で、山の隠れびとと親交がある。
娘たちの身を案じ、エルサが魔法をコントロールできるようになるまで最善を尽くす。

◆パビー・バルダ

魔法の力を使う不思議な民族・山の隠れびと。
酋長のパビーは魔法を取り除く力や人の心の中に潜む物を見る力がある。
女性リーダーのバルダは世話好きで、クリストフを本当の息子のように可愛がっている。

◆ウェーゼルトン

アレンデールの貿易相手国の公爵。
「女の魔法は恐ろしい」と考えていて、エルサのことを「怪物」という。
長年扉を閉ざしていたアレンデールの秘密を暴こうとたくらむ。

■【魅力①】各キャラクターへの好きが深まる・映画にも忠実

出典:劇団四季公式Twitterアカウント(@shiki_jp)

ミュージカル版での最大の魅力は、アナ雪のキャラクターが舞台上にいることでより彼女らをリアルに感じられるところにあります。
映画は1シーンごとに画面に映るキャラクターが決められていますが、舞台では同じ場面にいるすべてのキャラクターの表情やしぐさが見えるため、キャラクターの人物像がわかりやすくなっているのです。

エルサとアナにもデュエット曲が追加されたり、エルサには「ありのままで(Let It Go)」の他にも「モンスター」という物語の展開で重要な役割を果たすソロナンバーがあったり、キャラクターたちの心情を舞台ならではの曲で感じられるのも見どころ。
映画の1作目では自分の気持ちを歌で表現していなかったクリストフも、ミュージカル版ではアナへの恋心を「クリストフ・ララバイ」の中で歌っています。
ミュージカルを観れば、お気に入りのキャラクターへの”好き”がさらに深まること間違いなしです。

また、ミュージカル版はセリフも曲の歌詞もかなり映画に忠実。
それもそのはず、舞台の台本と曲の訳詞は、映画と同じ翻訳家の高橋知伽江さんが担当しているのです。
おなじみの展開に加えて、舞台ならではのセリフや歌詞が随所に光ります。
1作目の映画だけではなく2作目の「アナと雪の女王」につながる設定も舞台には活かされていて、イドゥーナ妃が「ノーサルドラの出身です」と明かす場面は2作目を観た人には伝わるマニア心をくすぐるセリフの1つです。

■【魅力②】ディズニーオマージュがあちこちに隠れている

出典:ブロードウェイ「アナと雪の女王」公式Instagramアカウント(@frozenbroadway)

ミュージカル「アナと雪の女王」では、ディズニー映画によく登場するような”隠れキャラクター”のオマージュがあちこちに隠れています。

一番隠れキャラクターが多いのが、2幕冒頭に出てくるワンダリング・オーケンの店。
「フッフー♪」と陽気に声をかけるオーケンが経営する雑貨店の戸棚には、ミッキーとミニーのぬいぐるみ、ミュージカル「ライオンキング」のシンバのマスク、アイアンマンのフィギュアなど、たくさんのディズニー映画にまつわる小物が置かれています!
実は、これらの小物は美術スタッフがマーケットに行って集めた実際のグッズなのだとか。
ディズニーが好きな方なら、このシーンは俳優さんたちだけではなく舞台美術にも注目していただきたいところです。

■まとめ

映画から出てきたようなリアルなキャラクターと美しく楽しい舞台美術で舞台化された劇団四季のディズニーミュージカル「アナと雪の女王」は、原作映画に引けを取らない幻想的な作品となっています。

ロングラン公演中ですので、ぜひ皆様も舞台ならではアナ雪の世界を体感してみてくださいね!