ファンタジア!作品のあらすじ♪ミッキーが登場する映画

ミッキーが登場するディズニー映画ファンタジア♪東京ディズニーランドやディズニーシーで開催されるショーは、この映画を見てから鑑賞すると、あのシーンの再現?!って思う場面もあるショーもありますよ。

ファンタジア




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素敵なオーケストラの生演奏と、それらをまとめる総指揮者、そしてアニメーションの数々のクリエーターが集まると・・・素敵な音楽活劇が完成します!それが今回ご紹介する「ファンタジア」です。

現在では劇中で使用された楽曲やキャラクターを用いたオーケストラコンサートも開催され、(アメリカでの)公開から81年が経った今もなおディズニー・クラシック作品と名を連ねて愛されています。

今回は、そんなファンタジアの魅力をこの記事から発信できればと思いました。「音楽だけの何がいいの?」「セリフがないのに楽しめるの}とお感じの方もいらっしゃるかもしれません。この記事を通して、少しでも興味を持っていただけると嬉しく思います。

■作品のあらすじ

映画が出来上がるきっかけは、ウォルト・ディズニーのひらめきでした。ミッキーなどの愛されるキャラクターを用いた作品とは真逆の「芸術性を持つ作品」を作りたかったウォルトは、シリー・シンフォニーの路線を引き継いだ新機軸の作品を作り上げることを決意します。

今までになかったコンサート形式のアニメーション映画、それこそが今作の「ファンタジア」なのです。この作品で用意された楽曲は、それぞれ3つのテーマに仕分けて用意されました。

・物語性のあるもの
・物語性はないが、風景を思い描けるもの
・「音の構成」のみで仕上げられたもの(絶対音楽)

複数のアニメーターと話し合い、どの音楽はどの分類の内容で、ストーリー性があるなら正確なストーリーを知り、情景だけが思い浮かべるならそこから独創性を見出す、ウォルトとクリエイターたちの血と汗の握る傑作に仕上がったのです。

■ストーリーの紹介

ファンタジア

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※画像出典 ディズニー公式ホームページ

今回はこれまでの映画まとめと異なり、各楽曲ごとのストーリーや曲の紹介、登場するキャラクターの紹介を交えた内容でご紹介させていただきます。

なお、各作品項目に書かれてる時間は「Disney+(windows版)」での再生時間となります。他メディアによる再生時には時間が異なる場合がございますのでご了承くださいませ。

◇トッカータとフーガ ニ短調

まずは、ディズニー作品としては珍しい実写の映像から始まります。薄暗いスタジオから溢れ出す音の旋律を、複数のオーケストラの演奏風景とともに映し出します。

音に合わせて光が強くなったり、金管楽器を照らし出したり、影を強調するようなシーンも複数あり、子供の頃に見たことがある人は「トラウマに感じた・・・」という方もいらっしゃるかもしれませんね^^;。

3分ほどの実写パートを終え、いよいよアニメーションパートへ突入します。なお、この音楽には「明確なストーリーがない」ため、音の旋律に合わせた抽象的な描写による芸術的なアニメーションが繰り広げられています。

楽器を思い浮かべるような複数の線、重々しく波のように押し寄せる数々の音色。かと思えば、山のような大きさに圧倒されそうな音色、光のように暖かく降り注ぐ音色・・・複数のイメージが映像に映し出され、迫力を増す演奏はストコフスキーの指揮の締めで幕を閉じます。

このアニメーションに用いられた楽曲「トッカータとフーガ ニ短調」は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したオルガン曲の中でも特に人気の高い楽曲で、今でもCMやパロディなどで用いられるほど有名な曲です。原曲は12分間ですが、今作ではストコフスキーの編曲ver.による演奏となりました。

◇組曲「くるみ割り人形」

この曲を、多くの人はバレエやディズニーの実写映画「くるみ割り人形と秘密の王国」のような冒険物語を想像されるかもしれません。しかし、ディズニーのアニメーターが考えたのは全く新しいストーリーとキャラクターたちだったのです。

まずは、森の花々に「しずくの精」が朝露を与えにやってきます。しずくの精が持つ杖を降ると、花々は光とともに輝きを増し、失われていた活力を取り戻します。もちろんしずくの精にはやんちゃな子もいて、慌ただしく動き回って失敗する場面も。

そんな彼女たちの朝露を受けたきのこ「マッシュルーム・ダンサー」たちも元気を取り戻し、踊りだします。小さな体のマッシュルーム・ダンサーをリーダーとし、一糸乱れぬ動きで周囲との動きを合わせて踊り明かします。

踊りに関しては、「花の踊り子」も負けてはいません。色とりどりの花々が泉に落ちるとき、踊り子としての生を受けて華麗な舞を見せつけます。尾びれの長い「金魚」たちも、シルクのような尾びれを武器にして妖艶さを際立たせる不思議な踊りを披露します。

静けさと優雅さを満喫したら、最後はロシアの伝統・コサックダンスを「あざみの少年たち」と「らんの少女たち」が軽快なリズムに合わせて披露します。心躍る激しい踊りを披露しながら、「くるみ割り人形」の物語は幕を閉じます。

この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが創り上げた組曲。「ファンタジア」ではこの曲も、ストコフスキーによって編曲がなされ、序盤のカットは合ったもののアニメーションにふさわしい音楽に仕上げられました。

◇魔法使いの弟子

デュカス「魔法使いの弟子」より

デュカス「魔法使いの弟子」より

※画像出典 ディズニー公式ホームページ

ディズニーファンなら誰でも知っていると言っても過言ではない、ミッキーのドタバタ劇を描いた作品です。この作品に登場するイェン・シッドの帽子や魔法を扱うミッキーの姿は、後のディズニー作品やパーク内のショーやアトラクションでも用いられるようになりました。

物語は、魔法使いのイェン・シッドのもとで修行するミッキーの姿から始まります。ミッキーは水汲みの仕事ばかり与えられ、魔法の勉強をろくに受けられないことに不満を感じていました。そんなある日、イェン・シッドが魔法の帽子を部屋に置いていったことでチャンスが訪れます。

ミッキーは帽子を被ると、手始めにほうきに魔法をかけ、自分で水くみをするように指示をします。魔法の発動は成功にも見え、油断したミッキーはそのまま居眠りしてしまいます・・・が、目を覚ますとあたりは大洪水!延々とほうきが水くみをしていたせいです。

慌てたミッキーはほうきを止めようとしますが止まらず、近くにあった斧でほうきを粉々に粉砕してしまいます。魔法は止まった・・・そう思ったミッキーでしたが状況は悪化。粉砕したほうき1本1本が自我を持ち始め、さらにすべてのほうきが水くみを始めたのです!

本を読んでも魔法の止め方がわからずオロオロするばかりのミッキー・・・。そこへ、騒ぎを聞きつけたイェン・シッドが戻ってきて、魔法をすべて解き去ったのです。帽子を使った魔法は、イェン・シッドにしか解けなかったのです。

最終的にミッキーはイェン・シッドに帽子を返し、水くみに戻ります。反省はしたものの、最後はイェン・シッドにほうきで叩かれるオチで物語は幕を閉じます。

「魔法使いの弟子」は、もともとゲーテが創り上げた詩のひとつでした。これをフランスの作曲家であるポール・デュカスが、1897年に管弦楽曲として生み出した作品が、ファンタジアで用いられている「魔法使いの弟子」なのです。

◇春の祭典

タイトルや楽曲のイメージとは程遠い、地球の誕生と生命の消失までを描いた壮大な物語が、「春の祭典」の内容になっています。重々しい内容のため、怖くなったり退屈に感じたりするかもしれませんが・・・別視点で見ると、生命の神秘を感じれるかもしれません。

始まりは、宇宙を惑星規模から眺めるシーンから始まります。数多の星々が織りなす規則正しい世界を巡り、私達の暮らす地球に影響を与える太陽や各々の惑星が見えてきます。やっと地球へ到達しますが、大昔の地球に生命はなく、溶岩と水の支配する大地でした。

後に生命が生まれ、地球は恐竜たちが支配する弱肉強食の世界となっていきます。それ以外の生き物たちも、弱い者を強い者が喰らい、更に強い者がそれらを制して喰らう・・・自分が生きるための生存競争の中で、少しずつ群れも出来上がるようになります。

しかし、大地は次第に痩せこけていき、水も枯れ果てるようになります。そうして多くの恐竜や生物たちが次々に絶命していき、最後には弱者も強者も骨だけの姿になってしまいます。最後は大地を揺るがす地震による地割れと暴風によって大地は更地となり、新たな生命のためにリセットされます。

原曲「春の祭典」はストラヴィンスキーがバレエ楽曲として用意した楽曲でしたが、ファンタジアとは異なり「人類の原始時代」という設定で描かれているため、それを知ってる人が初めてファンタジアを見ると驚きを隠せないかもしれません^^;。

◇休憩タイムと「サウンド・トラック」の紹介

※このシーンは、視聴媒体によりカットされている可能性がございます。Disney+では15分の休憩シーンをカットしていますが、その後のサウンド・トラックの紹介は入っております。

「春の祭典」が終わると、ストコフスキーより15分休憩のアナウンスがなされます。公開当時、ファンタジアはオーケストラ演奏と同等の扱いだったため、本来のコンサートと同じように休憩を挟む必要がありました。

みなさんも、このシーンで一時停止をして15分ほど休憩を入れると、コンサートに来た気分になれる・・・かもしれませんね。休憩を挟むと、オーケストラのメンバーが自身の楽器を調律するシーンが映し出されます。

続いて、ストコフスキーによる「サウンド・トラック」の紹介がなされます。ひとりのメンバーとして紹介される「彼」は内気で恥ずかしがり屋、だけど音を演出するためには欠かせない存在です。

細長い1本の線ですが、音を奏でると様々な形に姿を変え、見る人に驚きと刺激を与えてくれる「サウンド・トラック」。彼は映画の様々なシーンのアニメーションとして、線だけでなく物体となって力を発揮してくれるのです。

◇田園交響曲

ディズニーと言えば、やはりファンタジー感あふれるアニメーションが印象深いかもしれません。「田園交響曲」のストーリーやアニメーションは、そんなファンタジーの世界を求めるディズニーファンにはうってつけな作品に仕上がっています!

美しい田園に集まるユニコーンとケンタウロスの子どもたち。仲良く遊ぶ中、黒い子供のユニコーンはうまく飛べず肩を落としていました。そこへ、母親の美しいユニコーンが現れ、飛び方のコツを教えるとすぐに飛べるようになりました。

多くのユニコーンたちが水辺て羽を休めているその向こう側では、ケンタウロスたちが何やら忙しく身支度を整えています。美しい髪を結い上げ、化粧で顔を整え、仕上げの口紅で映えさせる姿を、キューピットたちにも手伝ってもらいながら支度を進めます。

支度をする理由は・・・いわゆる「お見合い」。オスとメスのケンタウロスが集団でお見合いをするために、ひとつの池に集まります。次々にカップルが誕生する中、オスとメスそれぞれ1匹ずつうまく会話に入って行けず、余ってしまいました・・・。

そんな2人を結ぶのもキューピットの大事な仕事。音楽と演出を武器に、残っていた1組のカップルも無事に成立します。愛に包まれた田園ではぶどう酒を作ってお祝いし、酒の神様・バッカスに祝福されながら、愛に満ちた祭りは続きます。

しかし、突如田園は雲行きが怪しくなります。雨が降り出し、空は真っ暗、祭りを楽しんでいた者たちは皆避難し始めます。雷の神・ゼウスによる「いたずら」が始まったのです。一通り遊び終えたゼウスは眠りにつきますが、いくつもの雷を落とした影響で田園の動物たちは怯えます。

雨もやみ、ようやく平和を取り戻した田園には虹がかかります。子供のユニコーンとケンタウロスは、みんなで水浴びをしながら虹の橋で思いっきり楽しい時間を過ごします。最後は太陽の神・アポロンとも時の別れを告げ、田園でみんなが疲れを癒やす「夜」を迎えるのでした。

タイトルの「田園交響曲」は、正式名称を「交響曲第6番 ヘ長調 作品68『田園』」と呼ぶ、ベートーヴェンの作曲した6番目の交響曲です。コンサート等では楽曲内の反復による演奏時間の差がありますが、ファンタジアでは反復部分をカットして編曲しています。

◇時の踊り

実は筆者が一番大好きな「時の踊り」は、様々な動物たちが織りなすバレエ風景をモチーフにしてストーリーが展開します。ハチャメチャな展開が面白く、セリフがないのに引き込まれてしまう構成は本当に驚きの連続ですよね・・・。

まずは、ダチョウたちの優雅な踊りを見ていきましょう。プリマドンナを引き立たせる周囲の連携、つま先までピンとして踊りをする姿はまさにエレガント!ですが・・・ぶどうの争奪戦で争いが発生し、池にぶどうを落としてしまいます。

その池から登場するカバにより、次の演目が始まります。ダチョウとは異なり、ダイナミックでずっしりとしたカバらしい動きを見せつけてくれます。途中で疲れてしまったのか、主役のカバ・ヒヤシンスは用意されたソファですやすや眠りについてしまいます。

続いて登場するゾウのバレエダンサーたちは、池の水を用いて泡を生み出すお得意の演出を披露してくれます。泡を使って自らバレエを踊る、他の動物達とは違った様子を見せてくれます。しかしゾウたちも、途中で吹いた強風に吹き飛ばされてしまい、眠りについたカバのヒヤシンスだけが残ります。

・・・そこへ現れたのは、なんとワニの軍団です!自分が狙われてることに気づいたヒヤシンスは慌てて、でも優雅さを忘れず舞いながら逃げ惑います。必死にヒヤシンスの後を追うワニですが、彼女の回避力にどきまぎさせられるばかりで、なかなか追いつきません。

最後はこれまでに出てきたすべての動物たちが集結し、誰を捕まえるのか、誰が逃げるのかよくわからず、ただひたすらみんなで楽しく踊り明かす・・・という、いわゆる大団円な形で物語は幕を閉じます。

「時の踊り」の楽曲は、実は単体で用意された楽曲ではありません。元々はオペラ楽曲「ラ・ジョコンダ」の第3幕のお話として用意されていたのが「時の踊り」です。しかし後に単体での楽曲が高く評価され、今でもコンサートなどで度々演奏されるようになったのです。

◇禿山の一夜~アヴェ・マリア

このシーンは、「禿山の一夜」と「アヴェ・マリア」の音楽を1つのストーリーに仕上げた内容になっています。主に「禿山の一夜」がストーリー、「アヴェ・マリア」がストーリーの後の情景を描いています。違いを感じ取りながら、2つの曲の物語を紐解いてみましょう。

とある煌々とそびえ立つ山から、1人の黒い悪魔が姿を表します。悪魔が手を振りかざすと、山の麓の街から次々に死霊が呼び出され、悪魔のもとへ登ってきます。集まった死霊を出迎え、悪魔は祭りを始めます。

悪魔の手下たちも浮かれ騒ぎ、不穏な音楽ながらに飛んだりはねたり、「この世のものとは思えない」くらいの騒ぎ様を見せます。しかし、悪魔は意外と短期。気に入らない手下たちを燃やしたり握りつぶしたり・・・それでも手下たちは騒ぐのを辞めることができません。

そんな祭りも長く続くと思われたその時、神々しい光とともに「鐘」の音が響き渡ります。その音を聞いた途端、悪魔も手下たちも恐れおののくようになります。そう、悪魔たちは夜しか動けず、この鐘は夜明けを知らせるものだったのです。次々に幽霊や手下たちは撤収、悪魔も姿を消します。

街の人々は、夜明けのまだ暗い時間に巡礼を始めます。手には聖なる輝きを放つ灯籠(現地ではロウソクを使う)を持ち、木々茂る森を巡ります。というのも「夏至の季節には悪魔を弔う意味を込めて巡礼をする」という決まりがあり、このシーンはそれを描いているのです。

朝がやってきて、光が教会に差し込みます。庭園の美しい姿を照らす太陽が映し出され、物語は幕を閉じていきます。

ムソルグスキーの交響詩「禿山の一夜」と、シューベルトの歌曲「エレンの歌 第3番」をかけ合わせて作られた1つのアニメーションとなっています。実はこの2曲、偶然にも冒頭部分の音が一緒で、対になるイメージを持つ楽曲だったことから採用されたんだそうです。

■監督の紹介

◇ベン・シャープスティーン

活動期間:1929年~1959年(ディズニー・スタジオ時代)
監督作品:「ピノキオ」「ダンボ」「ふしぎの国のアリス」など
エピソード:映画監督としてメガホンを取ったのは、昇進という形で携わるようになった1934年から。それまでは短編映画のアニメーターとして活躍していた。

■まとめ

クラシックの短編集とも言えるし、オーケストラの演奏会とも言える不思議な名作「ファンタジア」。ウォルトの発想から生まれたこの作品は、後の映画の世界に多大な影響を与えました。

自分も、小さい頃に「ファンタジア」を親に教育という形で見せてもらえたことに感謝しなくてはなりません。この作品で知った楽曲や作曲家の名前も多く、音楽のテストで大活躍しました^^。みなさんも、家族でゆったりとした時間を取って、この作品をご覧になることをおすすめします。

ディズニー・ファンタジア・コンサート 東京・大阪公演

オーケストラ演奏によるコンサートが東京・大阪で開催されます。

東京公演 2022年1月5日
大阪公演 2022年1月7日

※神奈川公演は2021年7月14日終了