身分差を超えた恋の物語!『わんわん物語』のあらすじを大公開
ディズニーの名作『わんわん物語』で描かれる身分差の恋。お嬢様犬レディと野良犬トランプが織りなす愛と冒険の物語をあらすじと共に紹介。甘く切ないラブストーリーが心に響きます!
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ディズニー作品には、動物同士の可愛らしいカップルが多数存在します。今回はその中でも「身分差の恋愛」に重視をおいた一組のカップルをご紹介したいと思います。それは「わんわん物語」に登場するレディとトランプです。
お嬢様犬として優雅さを兼ね合わせるレディ、逆に野良犬として逞しく生き抜くトランプ。相容れないはずだった2匹が恋に落ちるまでのラブロマンスが描かれるこの作品は、ディズニーの黎明期を駆け抜けた作品であるとも言えます。
2匹と周囲のキャラクターが織りなす1つの物語を、今回は余すことなくご紹介させていただければと思いました。大切な人との特別な時間を、ぜひこの作品で甘く彩ってみるのはいかがでしょうか?
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■作品のあらすじ
中流階級の夫婦に飼われることになった一匹の子犬。レディと名付けられた彼女はすくすく育ち、お嬢様のような振る舞いと性格で優雅に成長します。ある日、飼い主のダーリングに赤ちゃんができたことで関係性がぎくしゃくするようになり、なんとか修復するも親戚のセーラおばさんにより状態は振り出しに。家出をしたレディを助けたのは、野良犬のトランプ。互いに惹かれ合うも、とあるトラブルでケンカ別れをしてしまいます。
家に戻されたレディでしたが、直後赤ちゃんの部屋にネズミが入るのを目撃し、様子を察したトランプが駆けつけ家に潜入します。無事ネズミを退治するも、赤ちゃんを襲ったと勘違いしたセーラおばさんによって保健所に連絡が入り、トランプは連れて行かれることに。しかし後に誤解は解け、トランプは保健所行きを免れレディと結ばれます。
■ストーリー紹介
◇夫婦のもとにやってきた子犬
出典:福岡三越公式ホームページ
ニューイングランドの近郊に住む、ディア夫妻のクリスマスから物語が始まります。中流階級の家庭に暮らす夫婦は幸せに包まれており、夫のジムは、妻のダーリングにクリスマスプレゼントを渡していました。ぴょこぴょこ動く箱の中から飛び出してきたのは、首に大きなリボンをつけた一匹の子犬でした。
可愛らしい子犬にレディと名付けたダーリング、ジムもその姿を見て嬉しく思います。そうしてレディがディア夫妻の元で暮らすことになって初めての夜。ジムは一室に子犬用のベッドと、トイレ用の新聞を用意し、ダーリングの心配を他所に「1人でちゃんと眠れる」と言って部屋に放置してしまいます。
しかし、レディのような子犬からすればよくわからない状況。ディア夫妻を追いかけますが、その度にジムは部屋へ連れ戻してしまいます。最終的に部屋の前に椅子をおいて、物理的にレディが部屋から出られないようにしてしまったのです。
ドアを自分の力で開けられなくなったレディは鳴き声を出し、時間をかけて何度もドアに体当たり。椅子が次第にずれていき、レディが抜け出せるほどに扉が開くようになりました。レディはディア夫妻が登っていった階段を必死によじ登り、二人が眠る寝室を見つけます。
ジムの腕の中に潜り込み、根負けしたジムとダーリングの間でぬくぬくとするうちに眠くなっていき、ディア夫妻と同じベッドですやすやと眠りにつくレディ。次第に月日は流れていき、レディはその名の通り、美しきお嬢様のような犬として成長していくのです。
◇謎の「赤ちゃん」
ディア夫妻に飼われて半年経ち、大きくなったレディ。彼女は、朝起きるとジムをベッドから起こすのが日課になります。やってきた新聞を受け取り、ネズミを見つけたら追い返す。それは平日でも休日でも変わりなく、半年経つレディとの出会いを思い、ディア夫妻はレディに鑑札を受けさせることにします。
そしてある日、飼い犬の証拠である鑑札付きの首輪を送られたレディはご機嫌。早速近所に暮らすジョックとトラスティに首輪を見せに行きます。この2匹はレディの住む家の近所に暮らす飼い犬の先輩で、普段から仲良くしていました。
ジョックは骨を隠して自分の貯蓄とするのが大好きで、トラスティは自身の武勇伝を語るのが大好き。そんな特徴を持つ2匹も、首輪をもらったレディを見て喜びます。時の流れを感じたり、トラスティがトライアブル爺さんの思い出話をしようとしたりと、いつもの朝を過ごします。
しかしある日の朝、ジョックとトラスティがレディの元を訪れると、庭でしょんぼりとしたレディを見つけます。何があったのか気になる2匹は、ディア夫妻が急にレディに対して冷たくなったという話を聞きます。ジムは何かと忙しそうにしていて散歩もろくに行けておらず、ダーリングは何かを作ることに時間を費やしています。
一緒に遊ぼうとしてもかまってもらえず、むしろ怒られてばかりのレディは、自分が何かをしたせいで冷たくされてるのではないかと思い始めていました。その様子を聞いたジョックとトラスティは、ディア夫妻の間に赤ちゃんができたことを悟ります。しかしレディには赤ちゃんがどんなものか検討も付きません。
ジョックとトラスティが説明に困っていると、そこへ一匹の野良犬が首を突っ込んで話を始めてきます。「赤ちゃんができると、犬は追い出される」と・・・。
◇野良犬「トランプ」の予言と出会い
灰色の野良犬の名前はトランプ。彼は鉄道の荷物置き場を我が家にして普段の生活を送り、様々な名前を使って各家を転々とし、ご飯にありつく生活をしていました。その中で、保健所の人間に捕まった野良犬の脱走を手助けしており、保健所はトランプのことを目の敵にしていました。
そんな彼が住宅街を歩いている最中に見つけたのがレディの家。最初はお金持ちの家に住む飼い犬の様子を見るだけでしたが、「赤ちゃんができた」と聞こえたことで予定変更。レディに対し、赤ちゃんができた後の身の振り方に用心するよう忠告を残してその場を去っていきました。
それから数日、ディア夫妻の家の中は騒がしくなります。ジムが夜中に買い物に出かけたり、ダーリングがしばらく部屋から出られなくなったり、とうとう赤ちゃんができてジムの気が動転したり・・・。レディの中でどんどん赤ちゃんの存在が不思議なものになっていくばかりでした。
とうとう我慢ができなくなったレディは、子守唄の聞こえる寝室に行くことにします。ジムに抱きかかえられて始めて見た赤ちゃんは可愛らしく、ジョックとトラスティが言っていたとおり愛らしい存在だったのです。その姿を見たレディは、ディア夫妻とともに赤ちゃんを守りたいと思うようになっていくのです。
しかし赤ちゃんが生まれてしばらくして、ディア夫妻が旅行へ行くことになります。入れ替わりでセーラおばさんが訪れ、これからは自分も赤ちゃんの世話を・・・そう思っていたレディですが、セーラおばさんは偏見が強く、レディを部屋から追い出して赤ちゃんに近づけないようにしたのです。
さらに、セーラおばさんの飼い猫であるシャム猫のサムとアイ。この2匹も曲者で、いたずらをして家中をめちゃくちゃにします。飼育していた金魚を食べようとしたり、結果としてレディが部屋を荒らしたように仕組んだりと、かなり手慣れた策略家だったのです。
シャム猫たちは赤ちゃんのそばにあるミルクを狙って上に行こうとしますが、それを阻止しようとしたレディと攻防戦になり、家はさらにめちゃくちゃ、降りてきたセーラおばさんは苦しむ演技をするチェシャ猫達を見てレディの犯行だと決めつけてしまいます。
すっかりシャム猫たちを信じたセーラおばさんは、レディに轡(くつわ)をつけるためにペットショップを訪れますが、いきなり着けられたよくわからないアイテムに怯えてしまい、店から逃亡。飛び出した未知の世界でひたすら逃げ惑いますが、運悪く野良犬たちにまで追いかけられる羽目に。
壁に追い詰められ危機一髪のレディ・・・しかしそこにトランプが現れ、へとへとになりながらも野良犬たちを追い払ってくれたのです!彼は野良犬たちが追いかける子犬を見かけ、裏口から彼らを追跡していたのです。そうして落ち着きを取り戻したトランプは、追われていたのがレディであることを知り驚愕。
轡を見て大体のことを察したトランプは、近くの動物公園に潜り込み、轡を噛み切ってくれる動物を探すことにします。途中で木を噛み切っているビーバーを見つけ、トランプのうまい言葉に乗せられたビーバーはレディの轡外しに協力し、見事取り外しに成功。
その夜、トランプに興味の尽きないレディは彼に突いていき、トランプもレディに自分の生き様を説明するようになります。曜日ごとに家、名前を変えて生活する野良犬も悪くないことを語りながら、距離が次第に近づく2匹。その想いは、とあるレストランでの夕食で大きく変わります。
◇寄り添う2匹、離れる2匹
出典:福岡三越公式ホームページ
トランプがレディと共に夕食を取るために入ったレストランは、店主のトニーとコックのジョンが営む小さなレストランでした。ですが味が格別だという理由から、トランプは「何か特別な時に使う店」だとレディに説明します。この店でトランプは「タフガイ」と呼ばれています。
早速出てきたトニーは状況を理解し、テーブルとクロス、ランプなどでムードを演出。混乱するジョンをよそにスパゲッティの注文をし、トランプとレディは美味しいミートソースを頬張ります。トニーとジョンの美しい音楽を楽しみながら、2匹はよそ見をしながらスパゲッティを食べ続けます。
すると・・・1本のスパゲッティに引き寄せられ、トランプとレディはキスをしてしまいます。照れるレディを愛おしく思うトランプの視線を感じながら、時間は過ぎていきます。食事の後は近くの公園を散歩し、街が見渡せる丘でひと休みするうちに疲れてしまい、2匹は眠りについて一夜を過ごします。
これまでになく幸せな時間を過ごしたトランプとレディ・・・でも、レディは家のことを忘れることができません。赤ちゃんやディア夫妻のことが頭をよぎり、その強い意志に負けたトランプは彼女を家に送り届けることにします。ですが少しでも長くレディと過ごしたかったトランプの心に、少し魔が差します。
近くの鶏小屋へ案内し、いたずらを仕掛けようと言い出します。不安がるレディをよそに鶏小屋へ入り込み、トランプ自慢の吠え声で鶏たちを叩き起こしてしまい、その騒ぎは小屋の主人にまで知れ渡ります。逃げる2匹ですが、レディの首輪が柵に引っかかり、それに気づかなかったトランプは一目散に走り去ってしまいます。
逃げ切ったトランプは満足げに語りますが、そこにはレディがいません。何度もレディの名前を呼び続けますが応えるはずもありません。レディは保健所の役員に捕まってしまい、保健所に行くための馬車に乗せられて連れ去られたあとだったのです・・・。
◇鑑札の意味とトランプの弱点
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保健所は薄暗く、まるで牢屋そのもの。野良犬たちが次々に現れ、鑑札を着けた犬がやってきたことに興味津々な様子。レディをからかう様子も見せますが、保健所内唯一の雌犬・ペグの叱責を受けて落ち着きを取り戻し、レディを一時の仲間として受け入れます。
レディは飼い主のいない犬たちの現状を目の当たりにします。生きることでやっとな野良犬たちは街の厄介者。良くて保健所内での保護、悪くて殺傷分という事実を知り、更に目の前で殺処分を受ける犬の姿を目にしてしまったレディはひどく怯えます。
ですが、周囲はレディは大丈夫であることを教え、安心させようとします。レディはそもそも鑑札を受けてディア夫妻の飼い犬と証明されているため、持ち主を調べるだけで家に帰れるのです。ほっと一安心したものの、話題は続いてトランプのことになり、最初はただイラつくだけのレディ。
ですが、トランプは女の子に弱く、これまでに何匹もの犬たちと交際していたことを聞かされます。3匹以上の名前まで挙げられてしまいますが、誰か1匹を愛してしまうと何もできなくなるほどの一途さを知ってしまいます。ここで鑑札の検査が終わり、レディは家に帰ることになります。
保健所の役員にも「お前にはここは向かねぇよ」となだめられながら、そして多くの野良犬の羨みの視線を感じながら、レディは帰路につきますが、今家にいるのはセーラおばさん。彼女からのお仕置きとして犬小屋にくくりつけられ、身動きがとれない状態になってしまいます。
話を聞いたジョックやトラスティが励ましに来てくれたことで心が癒やされるレディ・・・ですが、草むらから現れたトランプを見て腸が煮えくり返ります。トランプもレディが保健所に行ったこと、家に無事に帰れたことを知ってお見舞いに来ていたのですが、ジョックやトラスティも彼の行動に怒りが止まりません。
ジョックとトラスティが帰った後、トランプは何度もレディに謝罪します。最初は保健所のことを掘り返されそうになり心を乱すレディでしたが、トランプの「かわいこちゃん」発言で思い出した彼の交際経歴を問い詰めます。そして怒りに任せてすべてを吐き出し、お見舞いのプレゼントを突き返して別れを言い放ちます。
トランプはレディに拒絶されたショックを受けたままその場を後にします。レディも立ち去るトランプを目で追いながら、少しの後悔との複雑な思いを抱きながら首をもたげます。そんな2匹の恋の終わりに割り込んできたのは・・・1匹の野ねずみでした。
◇退治・救出・釈明大作戦
レディは、野ねずみがディア夫妻の家の敷地に入ってきたのを見つけ、追い払おうと必死に吠えます。騒ぎを聞いたセーラおばさんがレディのわがままだと決めつけ、静かにするよう叱責している隙に野ねずみは家に入り込んでしまいます。
必死に吠えるレディの声を聞いて戻ってきたトランプは、事情を聞きディア夫妻の家に潜入。赤ちゃんを狙う野ねずみを見つけたトランプは、必死に追いかけて退治しようと奮闘します。途中レディも鎖を引きちぎって家に入り込みますが、トランプが倒してしまったベッドから落ちた赤ちゃんを介抱するため近寄ります。
野ねずみとトランプの争いは長期に渡るも、最後は野ねずみが息絶えたことで戦いは幕を閉じました。2階の騒音を聞きつけたセーラおばさんに赤ちゃんを保護してもらい一安心・・・のはずでしたが、セーラおばさんは赤ちゃんを襲ったのがトランプだと決めつけ、トランプを一室に閉じ込めます。
更に証拠を見せたいだけのレディまでも部屋に閉じ込め、保健所へ連絡を入れてしまいます。レディの努力も虚しく保健所の職員が到着し、トランプを連れて行ってしまいます。ちょうど帰ってきたジムとダーリングは、赤ちゃんが襲われたと聞いて慌てて家へ飛び込みます。
レディはディア夫妻の帰宅を悟ってドアを必死に叩きます。気づいたジムにより解放され、レディは急いで赤ちゃんのベッドのそばにある野ねずみの遺体を見せつけ、トランプの無罪を証明します。すべての話に聞き耳を立てていたジョックとトラスティは、少しでもトランプに疑念を抱いたことを後悔します。
そして2匹は、保健所の馬車を追いかけることにします。最初トラスティは匂いで追いかけようとしますが、ジョックは彼がすでに鼻が効かなくなってることを知っており止めようとします。それで意地になったトラスティ・・・なんと、馬車の方向を突き止めたのです!
必死に走るトラスティ、後を追いかけるジョックの2匹は、とうとう保健所に向かう馬車を見つけます!必死に馬車を止めようと牽制し、バランスを崩した馬車はそのまま横転してしまいます。そこへ来るまで追いかけてきたディア夫妻が間に合い、トランプと再会するレディ。
・・・しかし、倒れた馬車に巻き込まれ、トラスティが馬車の下敷きになってしまいます。一時は意識を失い、ジョックは深い悲しみに沈みます。喜びと悲しみを抱いたまま、長い長い一夜が過ぎようとしていました・・・。
◇幸せのメリークリスマス
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野ねずみの一件からしばらくして、レディにとっては2回目のクリスマスを迎えます。でも今回は、レディとディア夫妻だけではありません。赤ちゃんも大きくなり、はいはいをすることも、自分で座ることもできるようになっていました。そしてレディにも、新しい家族が誕生します。
事件の後トランプは、無実は証明されたことでディア夫妻の飼い犬となり、鑑札をもらいます。レディと結ばれ、2匹の間に4匹の元気な子犬が誕生します!3匹はレディに似たおとなしい子犬、1匹はトランプに似たやんちゃな子犬に成長しています。
そしてジョックとトラスティもディア夫妻の家を訪れます。トラスティは意識を失ってたものの足の怪我で済んでおり、ジョックに見守られながら生活してました。ジョックはレディとトランプが夫婦になったことを祝福しつつ、やんちゃな子どもたちを抑えるので精一杯。
トラスティは叔父の話をしたくなり、レディとトランプの子どもたちに早速話を聞かせようとしますが・・・あれだけ散々話し尽くしていた叔父の言葉をすっかり忘れてしまい、みんなに笑いを与える結果に。とはいえ、みんなが幸せな時間を過ごすことができる最高のクリスマスになり、物語は幕を閉じるのでした。
■登場人物の紹介
『#わんわん物語』に登場する個性的な犬猫たち🐾
1番印象に残っているのは?🐕レディ&トランプ
🐶ご近所のトラスティとジョック
🐈いじわる猫のサイとアム実写版ではどんな活躍を見せるのか…?!
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作品内に登場する主要キャラを紹介いたします。
日本語版は、声優変更がなされた1989年版の声優さんを表記しております(英語版は変更なし)。
◇レディ(バーバラ・ルディ/藤田淑子)
ディア夫妻のもとにやってきた子犬。後に美しいコッカー・スパニエルに成長する。
世間知らずなお嬢様犬。日々の生活を経て、赤ちゃんのこと、野良犬のこと、保健所のことなど、多くの知らなかった世界を体験し、逞しく本物のレディとして成長していく。家出をした際にトランプと出会い、彼の奔放的な生き方に興味をいだき、恋心を抱くようになる。
◇トランプ(ラリー・ロバーツ/中尾隆聖)
雑種の野良犬。駅の荷物置き場を現在の住処としている。
曜日ごとに違う名前で呼ばれながら、それぞれの家でご飯にありつく生活をしており、トランプ自身もその生き方を不服に感じてはいない。日々捕まった野良犬を解放する行動をしており、保健所の役員から目をつけられている。いたずらが大好きで女の子に弱いが、一途になると隙が生まれることを多くの犬から示唆されている。
◇ジョック(ビル・トンプソン/槐柳二)
レディの家の近所に住む飼い犬。スコティッシュ・テリア。
スコットランドの訛り(日本語版では少しのんびりとした話し方)があるものの血統書付きで、彼自身もそれを誇りに思っている。人生の先輩としてレディにアドバイスを与えることもよくあるが、元気づけるためとはいえプロポーズをしたこともある。
◇トラスティ(ビル・ボーコム/滝口順平)
レディの家の近所に住む飼い犬。ブラッドハウンド。
。トライアブル爺さんの武勇伝が大好きで、よくレディやジョックに話したがる。鼻がよく効くことを誇りに思っているが、ジョック曰くだいぶ前から鼻は効かなくなってるとのこと。だが彼の鼻が、後に大きな役割を果たすことになる。
◇ディア夫妻
ダーリング・ディア(ペギー・リー/戸田恵子)
ジム・ディア(リー・ミラー/佐々木敏)
レディの飼い主にあたる、中流階級の夫婦。結婚から日は浅く、最初のクリスマスプレゼントとしてジムが子犬を用意する。それがレディとしてディア夫妻に愛される飼い犬となる。
子供ができた時は気もそぞろでレディをないがしろにしてしまうも、生まれてからは引き続き大事な家族として接している。そのため、野ねずみの事件の際にも夫妻(特にジム)はレディが赤ちゃんを襲うはずがない、と断言している。
◇セーラおばさん(ヴェルナ・フェルトン/京田尚子)
ディア夫妻の知り合いで、ベビーシッターとして駆けつける。
今作では細かい描写はないが犬を毛嫌いしており、偏見も兼ねてレディのことを厄介者扱いしている。自身が連れ込んだネコのサイとアムに肩を持ち、家をめちゃくちゃにした責任をレディに押し付ける様子もあり、犬から見ればヴィランズ並みの行動力を持っている。
物語終盤でディア夫妻に出産祝いのため「ドッグビスケット」を送っている。そのため、悪びれた様子も垣間見えるが、次作では犬嫌いが過ぎた言動も・・・。
■監督紹介
◇ウィルフレッド・ジャクソン
監督作品:「蒸気船ウィリー」「みにくいアヒルの子」「白雪姫」など
活動年:1928~1961年(ディズニー・スタジオにて)
エピソード:初期作品にて功績を積み重ね、白雪姫では複数人名を連ねる監督勢の一人として、黄金時代のアニメーション制作に携わった。
◇ハミルトン・ラスク
監督作品:「ラテン・アメリカの旅」「メイク・マイン・ミュージック」「メロディ・タイム」など
活動年:1931~1964年(ディズニー・スタジオにて)
エピソード:音に関する映画に数多く携わり、音ハメ技術において楽しさを表現することに特化した監督は数少なく、その演出で多くのゲストの心を鷲掴みにした。
◇クライド・ジェロニミ
監督作品:「三人の騎士」「ピーターパン」「101匹わんちゃん」など
活動年:1931~1962年
エピソード:初期は作画担当として活動していたが、後に監督として数多くの作品に携わる。TVシリーズも手掛けており、本人が出演することもあった。
■まとめ
発言の裏にある相手の真意を見抜くことって本当に大変ですよね。恋人でなくても、家族や友人でもきっと難しいはず。でも、レディとトランプのように互いをちゃんと知りたい!と思うなら、その思いが行動に現れるはずです。
どんな感情でも、相手に気持ちをしっかり伝える大切さを教えてくれる「わんわん物語」を今回紹介させていただきました。ぜひこの機会に、Disney+などを通して作品の良さを味わってみてくださいね♪
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小さい頃からプーさんをこよなく愛し、そのまま成人してしまったのほほん男子です(笑)。
記事の執筆を通し、1人にでも多くディズニー映画の良さと素晴らしさをお伝えしていければいいなと思います。
映画やテレビシリーズ、短編作品などを幅広く紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!