メリーポピンズ【アニメと実写の融合】ディズニー映画版

アニメーションの王様と言われたディズニーが作り上げた、アニメーションと実写の融合を完ぺきにこなした作品。それが今回ご紹介する「メリー・ポピンズ」です。

メリーポピンズ



東京ディズニーランド・シー
入場チケット確約プランがオススメ



アニメーションの王様と言われたディズニーが作り上げた、アニメーションと実写の融合を完ぺきにこなした作品。それが今回ご紹介する「メリー・ポピンズ」です。当時はその考え自体が無謀に思われていたのですが、その考えを翻す映画の新世界を作り上げた、ウォルト・ディズニー至極の1作です。

厳格な父親のもとで育つ子どもたちが「子供なりの親への接し方」を、無邪気な子供に頭を悩ませる親が「親らしい子供への接し方」を再認識する、家族愛を数々の名曲に乗せて壮大に語り上げたミュージカルファンタジー。バンクス家だけでなく、周囲も幸せにしていくメリー・ポピンズの魔法は限界を知りません。

今回は、メリー・ポピンズの物語を余さずご紹介させていただければと思います。次回作「メリー・ポピンズ・リターンズ」や、作成秘話が語られる「ウォルト・ディズニーの約束」に連なる今作を知っておくと、ディズニー通への道がぐっと近くなります!

■作品のあらすじ

ロンドンの桜通り17番地に住むバンクス一家。銀行家で厳格な性格の父親のもとで育つジェーンとマイケルはいたずらが大好きで、何人ものの乳母をやめさせてしまう始末。そんな2人のもとに新たな乳母のメリー・ポピンズがやってくるが、彼女が見せる魔法のような日々にいたずら好きな性格は引っ込むようになる。彼女の相棒・バートも加わり、ジェーンとマイケルの日々は一変。

そんな2人の変わりように、陰鬱だったバンクス家も明るい雰囲気が流れ、家政婦やコックも鼻歌を歌うほどに。しかし、その浮かれ様を良しとしなかった父親のジョージ・バンクスは、大人の世界を教え込もうと銀行へ連れて行くことに。しかし、マイケルの所持金を無理やり奪おうとした社長の暴挙により、銀行は始まって以来の取り付け騒ぎに発展する。

後にジョージは銀行へ呼び出され、騒動の責任代わりの嫌がらせとともにクビを宣告される。それで吹っ切れたジョージは、仕事よりも家族が自分の一番であることを再認識。社長へ憂さを晴らし自宅へ戻ると、壊れてたタコを直して公園へ子どもたちと揚げに行くことに。乳母として役目を終えたと感じたメリー・ポピンズは、風に乗ってまた次の家へ。

■ストーリー紹介

◇ロンドンの桜通り17番地

物語は、ロンドンの郊外にある桜通り17番地の公園から始まります。ここでは大道芸人のバートが訪れる利用者を題材にして歌を作り、周囲を楽しませていました。そんな時、街を吹く風向きが変わったことを悟ったバートは、「あの人」がやってくることを予感します。

そんなバートが私達に紹介するのは「バンクス一家」。外からでも聞こえるコック長のブリルと家政婦のエレンの口喧嘩は、触れてはいけないような雰囲気を醸し出しています。というのも、この家の2人の子供、ジェーンとマイケルが乳母の目を盗んで家から脱走してしまい、凧揚げを楽しんでる最中に強風で煽られ迷子になってしまっていたのです。

父親のジョージ・バンクスは銀行家で忙しく、常に家を空けることが多いため、子どもたちをかまってる暇すらない状況。しかも母親のウィニフレッド・バンクスは女性の選挙権を訴えるための活動に熱心になっており、家のことはブリルやエレン、乳母に任せっきりで詳しい家の状態を知りません。

現在の乳母はジェーンとマイケルから受けるいたずらも5度目で、今回はさすがに堪忍袋の緒が切れた様子。最終的にバンクス家を出ていってしまい、ジェーンとマイケルもおまわりさんに連れられて帰ってくる始末。ジョージは、もっと厳しい乳母をつけるべきだと考えます。

そんな中、ジェーンとマイケルは「自分たちはこういう乳母とだったら仲良くできる」と独自の資格証明を作り上げます。しかし「優しい人」「怒らず女性らしい」などの甘い言葉を並べた資格証明を良しとしなかったジョージはそれを拒否。しかも子供のいないところで資格証明を破り捨てて暖炉に捨ててしまいます。

こうしてジョージは、新聞社に取り付けて新聞広告として乳母を探すことにします。しかし、ジョージは知りませんでした。破り捨てたはずの「資格証明」が、実はばらばらの状態でとある人物のもとへと飛び去っていたことを・・・。

◇新しい乳母、メリー・ポピンズ

新聞広告を出した翌日、バンクス家の前には大勢の女性が集まってきました。全員乳母の求人広告を見てやってきたのですが、その姿はまるで魔女の集会。ジェーンとマイケルも、自分たちの好みの乳母になりそうな人がいないことに肩を落とします。

いよいよ面接の時間が迫る中、突然桜通り17番地周辺の風向きが変わり、あたりに風が吹き始めます。最初は弱かった風が次第に強くなっていき、なんとバンクス家の前で面接の時を待つ女性たちが次々に吹き飛ばされていきます!女性たちがいなくなる様子を見ていたジェーンとマイケルの目の前で、更に驚く光景が。

今度は空から、絨毯のかばんと傘をさした綺麗な女性が、ゆっくりとバンクス家めがけて降りてきたのです!彼女の姿はジェーンとマイケルが望んでいた美しさだったため気分が上がります。時間もぴったりでバンクス家での面接が始まりますが、彼女のやや上から目線の発言に驚きを覚えるジョージ。

しかしもっと驚いたのは、彼女が持ってきた「資格証明」でした。読み上げられた資格証明は子どもたちが勝手に作り、自分が暖炉へ破り捨てたはずの内容だったのです。ジョージは自分の頭がおかしくなったのかと混乱しますが、彼女は空気を乱さず話を進め、1週間の試験期間を取ると「子供に会ってくる」とすぐ2階へ。

影から様子を見守っていたジェーンとマイケルでしたが、彼女はそんな2人へ向かって階段の手すりをまるでエレベーターのように登って移動してきたのです!驚きつつ、早速彼女を乳母のための部屋へ案内しますが、乳母の部屋はやや殺風景。そこで彼女は、自分なりに手を加えようと考えます。

そうして彼女は、持ってきた絨毯のかばんから・・・かばんには到底入り切らないような帽子掛けや大きな鏡、大きめの観葉植物に電気スタンドを取り出し、部屋を自分色に染めていきます。さらに2人の「性格」を図るための巻き尺を取り出し、ジェーンとマイケルの性格を見抜いていきます。

最後にジェーンとマイケルは、彼女の性格を見てみたいと願います。巻き尺を使って図ると・・・そこには「メリー・ポピンズ 何でもできる素晴らしい人」とあり、彼女がメリー・ポピンズという名前であることが明かされるのです。

◇メリー・ポピンズの魔法が彩る日々

ここからメリーの魔法が、ジェーンとマイケルの日常を彩り始めます。まずメリーは資格証明にあった「ゲームができる人」を実現するため「子供部屋片付けっこ」を行うことにしますが、それを聞いたジェーンとマイケルは騙されたとがっかりします。

しかしメリーは「どんなに嫌な仕事でも楽しい部分がある。それを見つけたら、どんなことでも遊びになる」といい、部屋の片付けを「お砂糖ひとさじで」楽しくすることにします。なんとメリーが指を鳴らすと、部屋の様々なアイテムが整理整頓されていくのです!

真似し始めたジェーンは要領をつかみ、次々に部屋のものを片付けていきます。マイケルは指を鳴らすことに苦労し、なんとか鳴らせた!と思ったのも束の間、魔法が暴走し始めメリーが止めに入る始末。なんとかお片付けを終えた3人は、公園へ出かけます。

公園の入り口ではバートが地面のタイルに絵を描いていました。そこへやってきたメリー・ポピンズや子どもたちを見て、「メリーはもっとすごい」ということを教えようと実演。メリーは最初こそ付き合う気はなかったものの、バートの押しに負けてしまい、子供を連れて1枚の絵の世界へと向かいます。

イギリスの田園風景を描いたその世界で、4人は思うがままに楽しい時間を過ごします。メリーとロバートは田園を気の向くまま散策し、4人でメリーゴーランドの馬を走らせて時間を過ごしたり、追われる狐をバートが助けたり、何故か競馬場のルートに入ってしまったメリーが優勝してしまったり・・・。

優勝のインタビューのとき、メリーは恐れに打ち勝つ素敵な呪文があることを伝えます。その言葉は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」。バートも気難しい子供時代にその言葉を知り、明るい性格になったんだとか。

雨が降ったせいで絵はすべて消えてしまったものの、一生の思い出と素敵な呪文を知ることができた子どもたちは大満足。興奮しすぎて夜も眠れなくなりそうになるも、メリーの歌う子守唄でぐっすり。こうしてメリーがやってきてからは、バンクス一家含む桜通り17番地は平和に満たされていたのです。

◇父親の「望み」と「しつけ」の結果

周囲がどんなに平和な日々を望んで過ごしていても、その様を渋い顔で眺めてる人物がいました。それはジョージ・バンクスただ一人。コックが朝から鼻歌を歌ったり、平和な一日を楽しそうに報告するウィニフレッドを見たりしても、それは自分の思ってる平和と違ってしまっており、ただみんなが浮かれてるだけにしか見えていなかったのです。

ある日、ジョージはメリーに対して子どもたちにもっと厳しく接するように叱りつけます。ジョージは銀行家のため、世の中の荒波にも強く生きてほしいという願いが込められていたのですが、まだ小さな子供であるジェーンとマイケルにはまだ窮屈な考えで、ウィニフレッドもそれは知っていましたがジョージは聞く耳を持ちません。

しかもメリーがいつも子どもたちに見せる魔法を「偽物」「戯言」「すべてめちゃくちゃ」と四方八方から全否定する始末。しかしメリーもただ黙ってるわけではありません。ジョージの怒りを沈めつつ、言いくるめるようにジェーンとマイケルを自分の職場へ連れて行くよう勧めます。

最初は戸惑うジョージでしたが「社会見学も必要」と割り切り、早速翌日の出勤に2人を連れて行くことにします。しかしその道中、セント・ポール大聖堂の階段で鳩に餌をあげていたおばあさんを見つけたジェーンとマイケルが、「自分たちも餌をあげたい」とお小遣いから持ってきた2ペンスを父親に見せます。

実は前の日、寝る前の子守唄で鳩に餌をあげるおばあさんの話を聞かされていた2人。ジョージはそれを聞くや否や子どもたちを激しく叱責し、さらに「そのお金でいいことができる」と無理やり2人を大聖堂から引き離してしまい、いよいよ銀行へと到着します。

周囲は気難しい顔をしており、堅苦しい格好に着飾った男性ばかりしかいないため、ジェーンとマイケルは萎縮してしまいます。その様子を気にも留めないジョージは銀行の上司たちにジェーンとマイケルを紹介し、ジョージは勝手に「マイケルが口座を作りに来た」と言ってしまいます。

マイケルはそれを否定するも、2ペンスを持ってきたと聞きつけて現れた、この銀行の会長であるミスター・ドース・シニアの登場で話がこじれます。彼もまた2ペンスから起業し、現在の銀行を作り上げたのです。鳩に餌をあげたいだけだったマイケルと、2ペンスを無理やり奪おうとする大人たちの間で押し問答が繰り広げられます。

とうとうマイケルから2ペンスを奪取したミスター・ドース・シニア。しかしその瞬間「僕のお金を返してよ!」と反撃するマイケルとジェーン。それを聞いていた周囲の大人たちは「銀行が貸したお金を返さない」と勘違いし、その騒ぎは外にまで知れ渡たった結果、銀行始まって以来の取り付け騒ぎに発展してしまいます。

◇本当の愛情とは

ジェーンとマイケルは騒ぎの隙を突き、2ペンスを取り返して外へと逃げ出します。右も左もわからぬまま必死に走り続け、とうとう真っ黒な大男に捕まってしまいます!・・・ではなく、煙突掃除を仕事にしていたバートと鉢合わせします。

なんとなく状況を察したバートは、父親のことを悪く言うジェーンとマイケルに対して「可哀想なのはお父さんの方だ。お父さんは銀行という檻の中で誰にも頼れず、ずっとひとりぼっちだ」と伝えます。子供の知らないところで、大人は冷たく苦しい牢屋のような世界でひたすら働いてることを知ったジェーンとマイケルは、父親への考えを改めるのでした。

子供だけで家に帰すわけにはいかないと感じたバートは、2人を家に送り届けることにします。が、家にはまだジョージが帰ってきておらず、ウィニフレッドが選挙権を求める運動への参加の準備を進めている最中でした。ウィニフレッドは、半ば強引にバートに2人のお守りを任せて出かけてしまいます。

仕方なくバートは、ついでに任された煙突掃除を開始。しかし、煙突の先が気になり顔を覗き込んだジェーンとマイケルが上空へ吸い込まれてしまいます!見かねたメリー・ポピンズや慌てたバートも追いかけてきますが、上空から見える街の景色に感動するジェーンとマイケルを見て、メリーは屋根伝いの散策を始めます。

煙突の雲を階段にしたり、行けない道を行けるように工夫したり・・・落ち込んでいたジェーンとマイケルの心は次第に晴れていきます。更に、とある家の屋根で休憩していたところへ、バートの仕事仲間(煙突掃除の)が集まってきて、陽気な踊りを披露してくれます!

負けじとメリーが参加してより盛り上がったダンスでしたが・・・その様子を見ていたブーム海軍大将が海賊が攻めてきたものと勘違い。慌てて火薬を用意して打ち放ち、突然花火が打ち込まれたバートと仲間たちは大混乱。屋根から避難しようと煙突を降りた先は・・・なんとバンクス家の中!

エレンとブリルは大騒ぎ、途中帰ってきたウィニフレッドはノリノリで踊りに付き合います。更に帰ってきたジョージはこの馬鹿騒ぎに呆れ返り、メリー・ポピンズを頭ごなしに叱りつけます。その後銀行から呼び出しの電話がかかってきてしまい、ジョージはクビを覚悟するようになります。

◇大切なものへ帰る心

改めてメリー・ポピンズへの怒りを露わにしますが、それを聞いていたバートはそれを否定しつつ、ジョージに対して子供を愛する意味を歌で諭し、バンクス家を後にします。その後、話を聞いたジェーンとマイケルは、ジョージに2ペンスを渡して深く謝罪。ジョージはただただ「ありがとう」としか言えず、2人を子供部屋へ戻します。

そしてジョージは気づくのでした。今までの自分がしてきたことが、家族の求めていることと違うことを。自分が求める幸せを、ただただ家族に押し付けていたことを。恐怖と後悔、そして子どもたちへの思いを胸に、ジョージは呼び出された銀行へと向かうのでした。

真夜中の銀行で待っていたのは、あの上司たちと会長でした。真っ暗な部屋でジョージの到着を待っていた理由はただひとつ。銀行始まって以来の取り付け騒ぎの責任をジョージに押し付け、クビにしてしまうためだったのです。ジョージもそれを薄々感じていたのですが、それだけで呼び出されるほど甘くありません。

銀行員の証であるバラの花を握りつぶす、帽子に穴を開ける、傘を無理やり壊される・・・イギリス紳士としてはこの上ない侮辱を浴びせられたジョージは、会長から「何か言うことはあるか?」と聞かれても、虚しさと悔しさで何も言葉が出ません。

その時、手を突っ込んだポケットに入っていたのは、子供から受け取った2ペンス。それを見たとき、メリー・ポピンズから聞いたという「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」・・・あの呪文の言葉が頭をよぎり、不意に笑いがこみ上げてきます。そして、何もかもが馬鹿馬鹿しく感じるようになったジョージ。

ジョージは今まで自分が大事にしてきた「仕事」より、もっと大事な「家族」のもとへ帰ることにします。会長や上司へ憂さ晴らし代わりに2ペンスを押し付け、呪文を唱えてうさぎ跳びをするかのように飛び跳ねて帰路につきます。・・・ちょうど風向きが変わった瞬間でした。

◇メリー・ポピンズの役割

バンクス家では、いきなりジョージが消えたことで一悶着起きていました。警官が呼び出され、銀行をクビになったことを知ったエレンとブリルは「もしかして・・・」と口々に不吉なことしか言えなくなります。あまりの酷さに、ウィニフレッドが制止する場面も。

さらにタイミングよく風向きが入れ替わったことで、メリーがバンクス家を去る日になってしまったのです。急いで部屋の片付けを始めるメリーを止めようとするジェーンとマイケルですが、何故かいつもと違ってメリーは2人に冷たく接します。

そんな中、暗い雰囲気漂うバンクス家に、意気揚々とジョージが帰ってきます。ジョージは今までしてこなかった家族や使用人たちへの感謝を示し、なんとジェーンとマイケルが壊した凧を直して飛ばしに行こうと言い始めたのです!

最初はメリーがいなくなることに悲しさしかなかったジェーンとマイケル。でも父親の明るい姿を見るのは嬉しいもので、一緒に凧揚げに行くことにします。凧揚げに向かった公園にいたのは、なんと銀行の会長の息子であるミスター・ドース・ジュニア。

彼は父親であるミスター・ドース・シニアが亡くなったことをジョージに告げますが、その最期はジョージが放った呪文で見せた「初めての笑顔」だったそうです。父親の跡を継いだミスター・ドース・ジュニアの席が空いたことで、改めてジョージを重役へ迎えることとした銀行の決断を喜んで受け入れたジョージ。

そんな中、メリーは静かにバンクス家を去ります。どんなに子供を愛していても、どんなに子供に愛されていても、最終的に必要とされるのは親の真の愛情。乳母止まりの愛はどんなものにも勝つことはできないことを、メリーは初めから知っていました。自分への「風向き」が変われば、家を出ていく宿命なのです。

メリーは幸せに向かっていくバンクス一家を見送った後、泣きそうになるのをこらえながら最後まで「笑顔で完璧なメリー・ポピンズ」を演じてバンクス家を後にします。そんなメリーに気づいたバートも、また再会できることを心から願って見送ります。

■登場人物の紹介

ここでは、物語に登場する主要人物を5人紹介しています。声優・役者は、キャラ名(英語/日本語)の表記で記載しております。なお、日本語声優はディズニーより配給のDVD・ブルーレイやDisney+配信版の声優を記載しております。

◇メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース/麻生かほ里)

※日本語版では、歌唱パートのみ伊東恵里さんが担当されています。

傘を指したまま、空からやってきたバンクス一家の新たな乳母。子どもたちの嫌がることを、視点を変えて「ゲーム」や「魔法」に見立てて行わせることで、子どもたちの視野を広げていく。一方で、凝り固まった大人の考え方を改めるべく、子供との時間を作らせたり家の中でも魔法を見せるなど、独自の乳母スタイルを貫く。

「何でもできる素晴らしい人」と自称するだけあり、すべてのことに冷静沈着、だがノリの良さも忘れないため多くの人に愛されている。子供のことは深く愛しているが、親と子の関係を超える発言や行動は絶対にしないというポリシーがある。

◇バート(ディック・ヴァン・ダイク/山寺宏一)

大道芸人、何でも屋のような日々をこなすメリー・ポピンズの相棒。恋人ではない。

ジェーンとマイケルのことは、凧揚げ騒動で名前を知ってるにとどまっていたが、メリー・ポピンズからの紹介を受けて本格的に関わりを持つようになる。普段は明るくおちゃらけた性格だが、子供の頃は陰鬱な性格で親からもよく叱られていたらしい。メリー・ポピンズが教えた呪文で何も怖くなり、今に至っている。

◇ジェーン・カロライン・バンクス(カレン・ドートリス/前田利恵)

バンクス一家の長女。笑い上戸で片付けが嫌い。

なかなか乳母に懐かず、マイケルとともに乳母を出し抜いていたずらを仕掛けることを楽しみとしていた。メリー・ポピンズが来てからは彼女に懐き、第一印象も「素敵な人」と心を開いている。弟であるマイケルを常に心配している。

◇マイケル・バンクス(マシュウ・ガーバー/辻治樹)

バンクス一家の長男。ひどく頑固で疑い深い。

なかなか乳母に懐かず、ジェーンとともに乳母を出し抜いていたずらを仕掛けることを楽しみとしていた。メリー・ポピンズが来てからも「騙されないようにしないと」と心を開いていなかったが、日々を暮らすうちに楽しさと安心感を覚え、徐々にメリー・ポピンズを乳母として受け入れていく。

普段は姉のジェーンに頼っているが、いざという時は勇敢な姿を見せる。

◇ジョージ・バンクス(デヴィッド・トムリンソン/永井一郎)

バンクス一家の頭。ジェーンとマイケルの父親。

銀行家で厳格な性格。すべてのことにおいて「きっちり」している必要があり、時間も家庭のあり方も、自分のやり方で物事が進まなければ気分が良くない。その点でメリー・ポピンズは氷山の一角で、彼女のやり方が一家のあり方を変えてるとしてよく思っていなかった。

最後はとある騒動により銀行をクビになるが、銀行の名誉社長の遺言や周囲の推薦もあり復職する。その影響は次回作「メリー・ポピンズ・リターンズ」での内容から、株の保有量や仕事の内容に大きく与えたと思われる。

■監督紹介

◇ロバート・スティーヴンソン(実写パート)

監督作品:「シャム猫FBI/ニャンタッチャブル」「ベットかざりとほうき」など
活動年:1943年~1976年
エピソード:ケンブリッジ大学を卒業後、ジャーナリストとして活動をした期間がある。後にハリウッドへ渡って映画業界へ足を踏み込み、ウォルト・ディズニーと共に作品を仕上げることとなる。

◇ハミルトン・S・ラスク(アニメパート)

監督作品:「うさぎとかめ」「誰がコック・ロビンを殺したか?」「ドナルドのさんすうマジック」など
活動年:1931年~1964年
エピソード:1931年はウォルト・ディズニー・プロダクション入社年。それ以降、短編・長編にこだわらず様々な作品で制作に携わっていく。

■まとめ

僕自身メリー・ポピンズは2時間以上に及ぶ作品でありながら、何度見ても苦痛にならないどころか、見終えると「あ、もう一回見よう」という気持ちになる不思議な作品なんです。ストーリーも重いものなのに暗くなりすぎず、でも伝えたいメッセージがちゃんと伝わってくる、不思議な映画なんです。

歌も頭に残る曲ばかりで、ついつい仕事中にも歌ってお仕事をしたくなるほどです!長めの作品ですが、ぜひ一度時間を取って、スキップせずに最初から最後まで見ていただきたい内容です。今の時代はスキップが簡単にできちゃいますが、その手を止めてエンドロールまでそのままお楽しみください!