ムーラン 実写とアニメの違い!ストーリー、新キャラクターとは?

ムーランの実写とアニメ版の違い!ストーリー。実写で新登場するキャラクターとは?

ムーラン



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ディズニー発のアジアン・プリンセスとして有名なムーラン。中国の実在した女性の伝記を元に作られた作品は、逆境の中でも自分なりの「勇気」を持つポイントを教えてくれた素敵な作品です。

2020年には実写化もされ、毛色は異なるもののムーランの生き様を別視点から描き、アニメ版では語られなかったキャラクターの側面を知ることができます。

今回は、アニメ作品のストーリーを見ながら、実写との描写の違いを見ていきたいと思います。肉付けや新キャラの登場で迫力を増した実写ムーランも、ぜひこの機会に触れてみてください!

■ムーラン ストーリーの紹介

ムーラン

まずは、1998年に公開されたアニメ版「ムーラン」のストーリーを簡単におさらいしていきましょう。

出典:株式会社ルービーズ・ジャパン

◇ムーランの覚悟と門出

古代中国のとある場所に、古くから代が継がれるファ家の土地がありました。ここに、一人娘のムーランが暮らしています。

当時の中国は「女性は結婚して子供を産み、代を継いでいく」ことが名誉とされていましたが、ムーランは頭脳明晰なものの作法に関してはまだまだ。どちらかというとアクティブな性格なため、家族からもよい結婚相手が見つかるか心配されていました。

いよいよムーランも仲人による取次が行われるも、失敗が続いて仲人を怒らせてしまい、散々な結果に終わってしまいます。ムーランはどんなに着飾っても本当の自分をごまかせないことを悟り、「本当の自分を出せる日がいつか来て欲しい」・・・そんな淡い想いを持つようになります。

その頃、中国の中原(ちゅうげん)地方を侵略しようとする、フン族からの部隊進行が後を立ちませんでした。国はそれに対抗すべく、各家から男子を一人、軍隊に招集するよう命じます。

ファ家にも令嬢が届きますが、この家の男子は父、ファ・ズーしかおらず、そのファ・ズーも足が悪く、とても闘える体ではありませんでした。ムーランはなんとしてでも止めようとしますが、「女には関係のないことだ」と、普段の優しい父の面影が消えた言葉に傷つきます。

なんとかしたい・・・降りしきる雨の中、ムーランは決心して髪を切り、父の鎧を自身に身に付け男装します。自分のくしを「形見」代わりに父の枕元に置き、すべてを後にして家を抜け出します。

◇守り神・ムーシュからの不運

その頃、ファ家の先祖たちが緊急会議を開き、ファ家に対し不名誉な行いをしているムーランのことについて話し合います。その結果、ムーランの後先を監視するため、石像の守り神を呼び起こすことにします。

銅鑼ならし係のムーシュは、石像の守り神を呼び起こすために命令を受けます。実はムーシュもファ家の守り神だったのですが、過去に失敗を起こしたことがきっかけで銅鑼ならしに降格されていました。

嫌々仕事をこなすムーシュですが、銅鑼を思いきり叩きつけた影響で石像を折ってしまいます。後がないムーシュは、自分の名誉回復もかけてムーランの手助けに向かいます。

ムーシュを初めて見たムーランは頼りなさを感じますが、仕方なく共に行動することに。いよいよ兵舎へ到着しますが、ムーシュのアドバイス通りに起こした行動がきっかけで第一印象が最悪に。

初日に仲間から目の敵にされ、さらに皇帝の側近であるチ・フーや、部隊長のリー・シャンからも目をつけられるという、最悪な結果になってしまうのでした。

◇成長と生まれゆく信頼

シャン隊長の指導の元、召集された男子たちの鍛え直しが行われます。しかし、シャン隊長の思ってる以上に軍隊としてはまとまりがなく、基礎からやらなくてはいけませんでした。

特にムーランは仲間からの嫌がらせや体力の差が相まって、なかなか成長を実感できず、とうとうシャン隊長から除隊を命じられます。ですがムーランは諦めきれず、ひと晩かけて初日の課題「巨木の頂点に刺さった矢を抜く」に再挑戦します。

何度も失敗する中、巨木に重しを巻きつけて登る方法を思いつき、とうとう頂上まで登りつめ矢を抜くムーラン。この出来事が仲間たちに良い刺激となり、少しずつチームとして、個々の兵士として成長していきます。

成長する姿を見たムーシュは待てなくなり、とうとう手紙を偽造してシャン隊長の父率いる軍への助力という形で進軍するよう仕向けます。初出陣で浮かれる部隊の仲間たち・・・ですが、事態は思っていた以上にひどいものだったのです。

◇雪山での戦い、暴かれる真実

実はムーラン達が出陣する少し前、この村にフン族の部隊が襲来します。族内最強の兵士、シャン・ユーにより村は壊滅。シャン隊長の父が率いていた部隊は全滅し、シャン隊長の父自身も命を落としていたのです。

ムーラン達が着いた時には既に焼け跡と亡骸ばかりの土地しかなく、戦いの厳しい現状を目の当たりにした仲間たちも士気を下げてしまいます。それでも気丈に振る舞うシャン隊長は、仇を撃つために敵を追うことを宣言し、雪山へ向けて進軍します。

そんなムーランたちのもとへ、一発の大砲が。なんと、雪山の向こう側にはシャン・ユー率いる大多数の軍勢が待ち伏せしており、一斉に襲いかかってきます。個々の撃破では間に合わないことを悟ったムーランは、雪山の土地を利用して雪崩を起こすことにします。

見事狙った雪山に大砲を打ち込み、雪崩に押し流されるフン族の部隊。その中、受けた攻撃の傷で気を失ったシャン隊長も雪崩に巻き込まれてしまいます。必死に雪をかき分けて探し当て、やっとの思いでシャン隊長を助け出します。

しかし、シャン・ユーとの対峙でムーランも攻撃を受けており、それにより少しずつ意識が朦朧としてしまいます。至急手当を受けますが・・・ここでとうとう、女性であることを隠していた事実が明るみになってしまうのです。

◇皇帝奪還作戦

自分が女性であることがばれてしまったムーラン。チ・フーからは処刑するよう急かされますが、先立ての功績を考慮し、何より仲間として配慮したかったシャン隊長は追放にとどめることを命令します。

仲間たちから見放され、挙句ファ家の名誉を崩した自分の行動を嘆くムーラン。守り神としての名誉を復活させたかったことを素直に告白するムーシュを見て、ムーランも「家のことより自分に何かを見出したかった」事実を打ち明けます。

帰ろうとするムーランでしたが、その時雪崩で死んだと思われたフン族の部隊が次々に雪から這い出し、生き延びたシャン・ユーとその部隊が王宮へ向かうという話を聞いてしまいます。

ムーランは先回りして仲間たちに報告しますが、努力もむなしく聞かれることはありませんでした。とうとう、勝利の行進パレードに紛れたフン族の手で皇帝が囚われてしまいますが、それでも諦めないムーランの姿を見て、仲間たちは心動かされます。

そしてムーラン指揮のもと、強固な守りを確実に突破。いよいよ皇帝が閉じ込められた部屋の扉をこじ開け、紐をうまく使って部屋を脱出。大勢の民の中に皇帝を紛れ込ませる作戦を成功させます。

皇帝を逃がし、さらに雪山で雪崩を引き起こした兵士がムーランであることをしったシャン・ユーは、ムーランをしつこく追いかけます。一時は絶体絶命に陥りるムーランでしたが、手持ちの扇子と奪った剣でを上手く使い、ムーシュの手助けもあってシャン・ユーを倒すのでした!

◇自分らしさの本当の意味

無事に皇帝を助け出し、シャン隊長や仲間たちとのわだかまりも完全に解けたムーラン。

父を騙したこと、男装し軍隊に忍び込んだこと、王宮を破壊したこと・・・様々な点を皇帝に叱責されますが、最後は国を救った事実によって全てを許され、ムーランはまさしく国の兵士として迎え入れられたのです。

皇帝は側近の座をムーランに渡すことを提案しますが、ムーランは父の元へ帰ることにします。皇帝の証、シャン・ユーの剣、鎧をすべて持ち帰り、ファ家の名誉が守られたことを報告しますが、父のファ・ズーからすればムーランが帰ってきたことが一番の喜びでした。

そして、ちょっと嬉しいことが。後を追ってやってきたシャン隊長から告白を受け、家族からも公認を受けることになり、ムーランは幸せに包まれます。その状況を見た先祖たちは、ムーシュの守り神への復帰を決め、みんながそれぞれのハッピーエンドへと向かっていくのでした。

■どう違う?アニメと実写の描写の変化をチェック!

ムーラン

◇明るいミュージカル作品から、ダークなアクション作品へ

アニメ版は中国の雰囲気を上手く落とし込み、笑いと感動を同時に巻き起こすミュージカルとして制作されました。しかし、実写版はミュージカル要素をすべてカットし、ダークな雰囲気を醸し出す硬派なアクション作品に変化しました。

作中、アニメ版の名曲「リフレクション」のリメイク版が随所で流れるのですが、楽曲が流れるシーンのほとんどはシリアスさ、ダークな雰囲気を充満させる場面が多く、曲や雰囲気を楽しめる部分は少なく感じます。

しかし、実写版はアクション部分を強化しており、場面転換やカメラの写し方はまさしくディズニークオリティ。主役を演じたリウ・イーフェイさんの美しくもしなやかな動きは、まさにムーランそのものを写してるような内面の美しさを感じました。後半の、池で行われる戦闘シーンは見ものです!

◇ムーランの自宅は集合住宅?

最初のシーンで、ムーランが暮らす家に違和感を感じませんでしたか?その違和感、本物です。あらすじに書いたとおり、アニメ版ではファ家の土地に建っている家に暮らしていました。ですが、実写版では集合住宅の一室で暮らしているという設定に変更されています。

この建物は福建土楼(ふっけんどろう)と呼ばれており、実際に現在の集合住宅のような役割を果たしていた建造物です。現代では世界遺産にも登録されていて、約80以上の家族が暮らせるように作られた古式のマンションだったんです。

実写版では、この建物の中で仲人による取次が行われていたり、近所同士の付き合いが濃かったり、外部とのつながりがあまり見えないという点も特徴的でしたね。閉鎖的な環境からの開放、これもムーランの作品に対するメタファーだったのかもしれません。

◇新キャラ・シェンニャンのモデル

実写版には、アニメ版にいないオリジナルキャラクターが複数人登場しますが、シェンニャンもその一人です。

彼女はディズニー・ヴィランズの1人として数えられているものの、結果としてムーランを守るために自ら命を落とします。悪役が善良な役へ変わる光堕ちとも異なり、何とも言えないモヤモヤ感が残る結果となってしまうのが残念でした・・・。

彼女はもうひとりのディズニー・ヴィランズ、ボーリー・カーンの手下として働きます。普段は人の形を保っていますが、移動の際はハヤブサの姿に変わって空を飛びます。これはアニメ版にも登場したシャン・ユーの手下のハヤブサがモチーフになっています。

妖しの力を忌み嫌われ、ボーリー・カーンからも使いぱしりにされるという悲惨な経緯を持ち、人間に対し極度な不信感を抱く中、純粋な想いを持つムーランに興味を抱くようになります。むしろ、ムーランが唯一の救いだったのかもしれませんね・・・。

■登場人物の紹介

ここでは、特に主要な登場人物を4名紹介しています。

アニメと実写で登場人物がかなり変わっているため、ここではムーランとの関係別にカテゴリをわけて紹介させていただきます。

なお表記は、アニメ版の紹介はセリフ担当声優(歌唱パートの役者は表記なし)となっておりますため、ご注意ください。

◇ファ・ムーラン

アニメ版:ミン・ナ/すずきまゆみ
実写版:リウ・イーフェイ/明日海りお

ファ家の長女。実写版では妹がいる。ディズニー・プリンセスの1人。

好奇心旺盛でアクティブな性格、故に女性らしさがやや欠けており、周囲からは異端な存在と感じられてしまう。父の出兵を阻止するべく、自身が男装して出兵することになる。様々な出来事を乗り越えて、国の脅威を打ち払い、英雄として讃えられる存在になっていく。

◇ファ・ムーランの相棒

アニメ版:リー・シャン(B・D・ウォン/園岡新太郎)
実写版:ホンフイ(ヨソン・アン/細谷佳正)

ムーランが部隊の仲間として、特に信頼し合って戦う仲間の一人。

リー・シャンは部隊長で、戦いに関して素人だった部隊の男子を育て上げる。やや自信過剰な部分があるもののリーダーシップに長けており、周囲からは強い信頼を受けている。

ホンフイは、ムーランと同じ部隊で仲間になる青年。始めはムーランを小馬鹿にすることが多かったが、剣を交わすことでムーランの強さを認識し、少しずつ距離を縮めていく。

◇ファ・ムーランの守り神

アニメ版:ムーシュ(エディ・マーフィ/山寺宏一)
実写版:不死鳥(俳優・声優 共になし)

作品内における、ムーランの守り神。

ムーシュは元々守り神として存続していたものの、失敗により銅鑼ならしに転落。自分の立場を回復させるべく、ムーランの手助けをしようとする。空回りする部分があるものの、その作戦がときに功を奏する場面もある。

不死鳥は、ファ家の先祖の力が具現化した存在。アニメ版と違い、ムーランを積極的に助けようとする姿が描かれる。ムーラン自身が自分に迷ったとき、道筋を照らす存在として作品に登場。

◇作品内のディズニーヴィランズ

アニメ版:シャン・ユー(ミゲル・フェラー/藤岡弘、)
実写版:ボーリー・カーン(ジェイソン・スコット・リー/咲野俊介)

どちらもフン族の部隊をまとめるリーダー。残忍な性格で、各地で襲撃を繰り返し、国全体を自分の物にしようと企んでいる。

アニメ版では仲間内に対する信頼を置くシーンがあったものの、実写版では残忍さが強く押し出されたキャラになっている。特にシェンニャンに対しては都合のいい存在としてしか見ておらず、最終的に見殺しにするという徹底ぶりを見せている。

■監督の紹介

◇アニメ版:バリー・クック

監督作品:「トロン」「コルドロン」「オリバー~ニューヨーク子猫物語~」など
活動年:1978年~
エピソード:映画への好奇心が強く、10歳の時に初めて映画製作を行う。1978年にハンナ・バーベラ・プロダクションにてアニメ制作を担当、1982年にディズニー・アニメーション・スタジオへスカウトされる。

◇アニメ版:トニー・バンクロフト

監督作品:「ライオンキング」「ノートルダムの鐘」「メリー・ポピンズ リターンズ」など
活動年:1990年~
エピソード:大学での勤務ののち、ディズニーのアニメーションプログラムに応募し、見事選抜グループに認定されると、そこで1年間の強化プログラムを受ける。後にその能力が発揮され、名作を手がける「縁の下の力持ち」になっていく。

◇実写版:ニキ・カーロ

監督作品:「クジラの島の少女」「スタンドアップ」「アンという名の少女」など
活動年:1997年~
エピソード:オーストラリアで映画の技術を学び、1997年から映画監督として活動を開始。ドキュメント的な演出を得意とし、セクハラ問題や知名度の低い部族を描いた物語が多くの人の心を鷲掴みにした。

■まとめ

自分を偽らず、どんな時もまっすぐなムーラン。立ち振る舞いも確かに大事ですが、一歩踏み出す勇気も大事であることを教わりました。

実写版は批判も多く見受けられますが、とても綺麗にまとまった作品で、僕自身は楽しく見ることができました。周りに流されず、是非一度手に取ってみることをおすすめします。