私ときどきレッサーパンダ あらすじ・キャラクタープロフィール【ネタバレなし】

しっかり作り込まれたストーリーと、現代の時事問題に焦点を当てた切り込み方の面白い作品「私ときどきレッサーパンダ」のあらすじを紹介します。

私ときどきレッサーパンダ



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2022年3月11日より、全世界にてDisney+限定配信が開始された、ディズニー・ピクサー最新作「私ときどきレッサーパンダ」。その衝撃的なポスターデザインやプロモーションビデオで、公開前から多くの話題を呼ぶ作品となり、ネットでも作品の話題で盛り上がっていますね!

一度は誰もが考えたことのある「親に従うこと・仲良くあること」と「友達と楽しいひと時を過ごすこと」の狭間。どちらも取りたいけど、必ずどちらかを諦めなくてはならない状況が起こりうるのが現状です。そんな出来事が、主人公のメイメイにも訪れ、そこから大きな出来事が発生してしまうのです。

ティーン作品のような雰囲気で手が出ない方もいるかも知れませんが、根っこはやはりディズニー。しっかり作り込まれたストーリーと、現代の時事問題に焦点を当てた切り込み方の面白い作品でもあります。ネタバレはなしですが、この作品を見てもらえるよう、バッチリプレゼンさせていただきますね!

■ストーリー紹介

ここでは、ネタバレをしない範囲で、映画の前半部分のお話を簡単に紹介させていただきます。

◇家の「私」と学校の「私」

舞台は2002年のカナダ・トロントにあるチャイナタウン。この街の有名なお寺を守り、観光業も営むリー家の娘・メイメイ(本名はメイリン・メイ・リー)は、母親・ミンのことを尊敬しており、ミンに喜ばれるために学校の成績は常に優秀、家の手伝いもこなし、ミンの好む娘になろうと努力を重ねます。

そんな敬愛する母親にも言えない秘密が、メイメイにはありました。それは・・・家の生活からは想像もできない、学校での「もうひとつの自分」でした。学校では快活で奇抜、それでいて独創的な性格を見せており、多くの先生や学友からは「面倒な子」「ちょっと変わった子」と評されるほど。

そんな彼女を学校で支えるのは、親友のミリアム、ブリヤ、アビーの3人。普段は4人で行動を共にしますが、学校が終わればすぐに家に帰って母の手伝いをするメイメイの姿を気にしてくれていましたが、メイメイはどんな時でも「大丈夫!」と言って乗り切ります。

◇自分の「好き」と母親の「好き」

そんな「家の中での自分」と「本来の自分」を使い分けて生活していたある日のこと。メイメイ、ミリアム、ブリヤ、アビーの4人は、今巷で大ブームのアイドルユニット「4★town」にハマっており、彼らの歌を歌ったり踊ったりするのが楽しくて仕方がありません。

しかしミンは「こんなグループのどこがいいの?チャラチャラしていて悪影響だわ!」と嫌悪感をむき出しにしており、メイメイは自分の「好き」を家族に言えないでいました。しかもその日、近所のコンビニで働いている青年・デヴォンが気になりだしており、彼のイラストを書き始めた途端手が止まらなくなります。

そんな彼の「様々な」イラストを隠しきれずミンに見つかってしまい、ミンはそのイラストがデヴォンであることを見抜きます。でもミンは「メイメイがこんな事するはずがない!」と勘違い。デヴォンがメイメイに何かをけしかけたと思ったミンは感情的なままコンビニへ向かい、デヴォンを頭ごなしに責め立てます。

ミンはデヴォンに、メイメイが描いたイラストを見せつけさらに怒りますが、そのイラストは店内にいたクラスメイトのタイラーや見知らぬ人の目にも触れてしまいます。タイラーはメイメイを大声でバカにし、周囲の客も好機の視線を向け、メイメイは恥ずかしさや苦しさを抱えていても何も言えず、母の暴走を見ているしか出来ません。

家に帰ってきたメイメイは、自分がやったことへの後悔や恥ずかしさでいっぱいになり、最後は「こんなの本当の自分じゃない!」と、これまでの感情を封印することにします。自分は「母親に愛される、真面目で良い子」、そう信じ切って眠りにつきます。明日には普通の自分に戻ることを信じて・・・。

◇感情とつながる「レッサーパンダ」の秘密

その夜、メイメイは恐ろしい夢を見ますが、母親の呼び声に反応し目を醒まします。メイメイは部屋から抜け出しお手洗いへ向かうと・・・なんと自分の体がレッサーパンダに!最初はレッサーパンダになった自身の姿に戸惑うメイメイですが、冷静さを保てば人間に戻ることを知り、ひとまずこの事を隠すことに。

赤毛は戻らず、隠すためにニット帽を着けて学校へ向かうことにしたメイメイ。学校ではコンビニでの出来事をタイラーが誇張化して学校中に広めていたのですが、メイメイ自身は必死に冷静さを保って乗り切ろうとします。なんとか授業の時間になりますが、そこで学校の裏庭に母親・ミンがやってきたことを知り、動揺するメイメイ。

ミンは変装して学校裏でずっとメイメイを観察しており、警備員とひと悶着。メイメイは冷静でいられなくなり、レッサーパンダになってしまいます。慌てて学校を抜け出したメイメイは家へ逃げ帰ります。レッサーパンダになったメイメイを見たミン、そして父親のジンは何かを悟った様子でメイメイを慰めます。

実はレッサーパンダになる事はメイメイの運命だったのです。メイメイの先祖は夫が戦地へ向かったことで、自分が家を守るための力を求めるようになり、その願いが赤き獣(レッサーパンダ)の力を授けました。感情をコントロールし、その力をうまく用いることで多くの人々を助けた先祖は、後の代の子孫にも力を受け継いでいくようになります。

しかし、現代になるとその力は厄介なものとして扱われるようになり、月が赤く満ちる日に特定の儀式を経て、自身に潜む獣を封印しなければいけないようになります。次に月が赤く満ちるのは1ヶ月後。それまでメイメイは感情を上手くコントロールし、レッサーパンダにならないよう気をつける日々を送らなくてはいけなくなります・・・。

◇(ネタバレ無し)このあとの展開について

メイメイは、「強い感情を持つことでレッサーパンダになってしまう」という特異な体質を乗り越えていく過程で「本当の自分」を見つけることになります。その過程では、自分の知らなかった母親の過去や、友人たちとのバカ騒ぎから生まれる思い出、傷つくことがあっても自分らしくいるために何が必要かを悟っていきます。

まず親友たちは、メイメイがレッサーパンダになることを知り、蔑むどころか「かわいい!」「もっと見たい!」と、新しいメイメイを温かく迎えます。そして共通の趣味である「4★town」のライブが近いことを知り、親の説得やお金集めに奔走します。

母親のミンは、「自分のようになってほしくない」という感情を抱きます。過去に起きた自身の母親との出来事が強く関係しており、それがきっかけでメイメイに対する過保護っぷりが今まで以上に強くなります。そんな母親とも対峙するメイメイを見たミンにも変化が・・・。

周囲を取り巻く人間性にも注目です。最初は気の弱そうだった父親のジンも、娘の変わっていく姿を見て理解を深めようとします。メイのおばあちゃんも登場し、メイメイの儀式をしっかり執り行えるよう「援軍」を引き連れて家に押しかけますが、ミンとの確執が邪魔をするシーンも・・・。

メイメイが「本当の自分」を見つけた時、周囲の人間もどのように変わっていくのか。その点にも注目しながら、映画を最後までお楽しみいただきたいと思います!

■ここが面白い!「私ときどきレッサーパンダ」の魅力をご紹介☆

写真出典:私ときどきレッサーパンダ 公式ホームページ、動画サムネイルより

◇監督が大好きな「アニメ」に着目した、多彩な演出や表情に注目!

公開前から特に注目されていたのが、これまでのピクサーになかったような「表情」や「演出」です。これまでのピクサー作品は「おもちゃ」「モンスター」「半魚人」といった、人とは別の存在を主軸としたキャラクター構成が多く、表情や背景と演出が一致した「ディズニーらしい」映像作品が多かった印象が強いです。

ですが、今作はキャラクターの表情や背景演出を含め、どちらかというと「日本で見慣れたアニメーション」のような演出が多数用意されてるような雰囲気を感じました。特にキャラクターの瞳が大小したり、背景が急に暗転したり、顔に冷や汗を実際に描くなど、アニメではお決まりの演出が盛り込まれた今作はとても新鮮に感じました。

特に序盤のシーン、メイメイが母親に隠れてデヴォンのイラストを書いてるシーンのニヤニヤ・・・を通り越したまさに変顔は、思いっきり笑ってしまうけど馴染みのある顔芸だなと感じてしまい、なぜか感心していた筆者です(笑)。イラストを隠そうとしたときの表情や演出、言葉遣いも面白いのに馴染み深いんです・・・w。

そんな表現に仕上がった理由の一つに、監督のドミー・シーさんが受けたインスピレーションにありました。多くのインタビューなどを通して「今作は日本のアニメーションからイメージを受けて作り上げた」ことを公表しています。監督自身は小さい頃からディズニーやジブリアニメを見て育ったということもあり、とても納得がいきます。

実際ネット上でも「もしかしてこの作品も参考にしたのかな?」という答え合わせの声も上がっていますが、残念ながら筆者は見つけることが出来ませんでした・・・。ぜひ作品を見て、皆さんの知っているアニメ作品と照らし合わせて探してみてくださいね!

◇「本当の自分」とはなにか?難しい内容をコミカルに仕上げたストーリー

今作のテーマはシンプルだけど、誰も答えを持ち合わせていない「本当の自分について」です。こう聞くと重苦しい作品に聞こえますが、内容はティーンエイジャーの女の子が本当の自分を探す過程をコミカルかつわかりやすくストーリーに落とし込んでいます。

筆者もそうですが、「親に喜ばれたい」と思うのは子供として当然のことだけど「友達と仲良くしたい」という気持ちも追いついてきて、自分の中で処理できなくなってしまう時が訪れます。いわゆる「思春期」として一括されやすいことですが、これは大人でも起きうることなんだということを教えてくれます。

親は親で「自分のようになってほしい」「自分のようになってほしくない」という気持ちを抱えて子供を育てるようです。その中で、自分の子供時代と照らし合わせてしまうこともあり、それを押し付けたくなる気持ちとも闘うときに感情の処理ができなくなってしまいます。

子供も親も、青少年も大人も、誰もが抱える「自分の本当の気持ち」を見失いそうになることを教えてくれる深い作品に仕上がった今作。でもそれを「とあるリー家のひと騒動」という立ち位置で軽く見ることができるのも今作の魅力です。もちろん、レッサーパンダの可愛さもお墨付きです♪。

また、ピクサー作品では最近良く見かける「スピリチュアル要素」も取り込んでいて、内容に引き込まれる要素のひとつになっている気がしました。メイメイの家族が先祖代々奉る赤き獣(レッサーパンダ)の神によって織りなされる過去の出来事にも注目です。

◇日本レコード大賞受賞グループ・Da-iCEが担当!「4★town」も必見!

動画参照:https://youtu.be/fx73AwZHge4

メイメイや親友たちがハマっているアイドルグループ「4★town」。多彩な5人の男性からなるグループで、その歌声とカリスマ性で男女問わず人気度が高く、連日テレビや雑誌で紹介されるほどの人気ぶりを博しています。そんな「4★town」の声優を担当しているのが、日本のダンス&ボーカルグループ・Da-iCEの皆さんです!

Da-iCEの皆さんは2011年に結成し、2022年現在avex traxに所属されている5人組ユニット。高低を使い分ける歌声や一致したダンスパフォーマンスが人気を博し、若者を中心にブレイクを果たします。2021年には日本レコード大賞にて楽曲「CITRUS」による受賞を果たした実力も記憶に新しいですね。

そんなみなさんは、4★townの声優と同時に日本版エンドソング「どんな君も」も歌ってくださっています!キャラクターや雰囲気がリンクする4★townのメンバーをどのように演じてくださっているかは、言葉で説明するのがとても難しいです・・・。ぜひ作品内でDa-iCEの皆さんのお声を聞いてみてください!

■登場人物の紹介

ここでは、物語に登場腫瘍キャラクターを紹介しています。

表記は、キャラクター名(英語版声優/日本語版声優)の順で表記しております。

◇メイリン・メイ・リー(ロザリー・チアン/佐竹桃華)

13歳、中学生。物語の主人公。

努力家でがんばり屋。普段は母親のミンに愛される娘になろうと努力を積み重ね、頭脳明晰で気の利く「自分」を作るが、それとは対象的に学校内の「自分」は快活で奇抜な性格を作り上げ、親友たちと遊んだりボーイズ・グループ「4★town」の話に花を咲かせている。

とある事件をきっかけに、感情的になるとレッサーパンダになってしまう特異な体質を持つようになる。

◇ミン・リー(サンドラ・オー/木村佳乃)

メイメイの母親。

リー家の跡継ぎとして、優秀かつ厳格な性格で周囲に接する。しかしバッチリ秀才という訳ではなく、感情を表に出すことが多く、世の中についてメイメイとガッツリ語り合うこともしばしば。

メイメイを優秀な娘に育て上げると同時に、自分のように荒れ狂うレッサーパンダにならないよう常に監視sルウあまり過保護に近い接し方をするようになり、メイメイ自身はそれを鬱陶しく感じる場面も。

◇ミリアム(エイバ・モース/関根有咲)

メイメイの親友。

メイメイがいつも学校で一緒に遊ぶグループのリーダー格。親友を大事に思う心は誰に負けない。仲間の変化にはすぐ気づく性格で、メイメイが何かを隠していたり辛そうにしている様子をすぐに察するほどの読み取り能力をもつ。

◇ブリヤ(マイトレイ・ラマクリシュナン/田村睦心)

メイメイの親友

普段は冷静沈着で、他の親友たちの考えを側からまとめる役目を果たす。だが4★townの話になると目を輝かせたり、周囲のノリについていったりできるマルチな性格でもあり、見た目に反して周りを楽しませる一面も見せる。

◇アビー(ヘイン・パーク/れいみ)

メイメイの親友。

グループの中では特に感情的になりやすい性格。ゴミをポイ捨てしてる場面を見ると怒ってしまうなど几帳面な部分もあるが、そのためにゴミを蹴飛ばすなどの後の行動でその性格は帳消しになりやすい。表情もわかりやすく、真っ直ぐな性格であることも彼女の魅力。

◇タイラー(トリスタン・アレリック・チェン/木村皐誠)

メイメイのクラスメイト。

なにかとメイメイに突っかかる様子を見せる。コンビニでの一件のあと、その出来事を学校中で言いふらしたり、事あるごとにメイメイをマザコン扱いするなどの言動で親友たちからも牽制される嫌味な性格。しかし、思わぬところでメイメイたちとの共通点が・・・。

■監督紹介

◇ドミー・シー

関与作品:「インサイド・ヘッド」「アーロと少年」「2分の1の魔法」等
活動年:2011年(インターンシップ加入)~現在
エピソード:小さい頃からアニメ作品を見ており、特にディズニーやスタジオジブリ作品に愛着を持って育った。これまでは絵コンテやストーリーボードでの仕事が多かったが、今作で初監督&初脚本を飾った。

■まとめ

ディズニー作品、ピクサー作品はどの作品も映像・ストーリー・音楽や歌の質が高く、安心してみることが出来ますが、今作は特にストーリーがまとまっているのにスッキリした終わり方、そして濃厚な内容なのにもう一度見てみたい!と思わせてくれる作品でした。

惜しくも劇場公開とはなりませんでしたが、家でゆっくり家族と楽しみ、今の自分について語り合うのもいいかもしれませんね。可愛いレッサーパンダの見た目に騙されたと思って手放しているともったいないと思います!皆さんも是非、この素晴らしい作品に出会ってみてください!